携挙(けいきょ)とは、キリストの再臨のときに、クリスチャンたちが空中に挙げられ、
キリストと会うことを言う。1テサロニケ4:16-17に書かれている。
「すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声
で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によ
みがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げ
られ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。」
携挙はいつあるか
キリストの再臨の前の7年間の艱難時代の前に起こる説と、キリストの再臨時に起こ
る説がある。
艱難時代の前に起こる説
一般的なキリスト教会では、この意見を持つ人々が多いようである。
根拠にしている聖書の箇所は以下のとおり。
ヨハネ14:2-3
「わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう
言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。
そして、行って、場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたをわたしのとこ
ろに迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである。」
1テサロニケ1:10
「死人の中からよみがえった神の御子、すなわち、わたしたちをきたるべき怒りから
救い出して下さるイエスが、天から下ってこられるのを待つようになったかを、彼ら
自身が言いひろめているのである。」
1テサロニケ5:9
「神は、わたしたちを怒りにあわせるように定められたのではなく、わたしたちの主
イエス・キリストによって救を得るように定められたのである。」
黙示録3:10
「忍耐についてのわたしの言葉をあなたが守ったから、わたしも、地上に住む者たち
をためすために、全世界に臨もうとしている試錬の時に、あなたを防ぎ守ろう。」
つまり、7年間の艱難時代からクリスチャンを守るために、空中に避難場所が設けら
れるという意見である。
キリストの再臨時に起こる説
末日聖徒イエス・キリスト教会では、この説を取っている。
艱難時代の間も末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は、この地上に残り、神の御業
を行う。
艱難時代の避難場所として、この地上にシオン(中央都市)とステーク(地方都市)
が建設される。シオンはアメリカのミズーリ州に作られる。何万ものステークが世界
各地に作られる。ここには、末日聖徒やクリスチャンだけでなく、すべての義人が避
難することができる。(というか、悪人たちが住む場所から追い出されて、ここに来
る。初期の末日聖徒たちが、迫害を逃れて、ユタの地に自分たちの町を作ったように)
艱難時代に登場する14万4千人の神の印を額に押された人々(黙示録7章)は、末日聖徒
イエス・キリスト教会の大祭司の職を持つ人々である。彼らは指導者として世界各地
で、ステークを管理する。また、エルサレムで活動する二人の証人(黙示録11章)は、
末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒の職を持つ人々である。
キリストが再臨したときには、末日聖徒やクリスチャンだけでなく、すべての義人が
空中に挙げられる。その間、地上にいる悪人と汚れた物が焼き払われる。(地球に対
する火によるバプテスマ。ノアの時代の大洪水は地球に対する水によるバプテスマだ
った。)その後、地上は楽園の状態に変えられ、キリストと一緒に義人たちが地上に
降りてくる。
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