末日になると愛が薄れる理由

人間は本来、助け合わないと生きてゆけない。だから、愛が必要で
ある。しかし、お金が愛を実感できにくくしている。

たとえば、経済的に自立していて、誰にも頼らなくても大丈夫だと
思っていても、水を得るにも、水道に頼っている。都市においては、
水道に頼らず、自分自身で飲み水を手に入れることはできない。
水道にかかわる多くの人の働きに頼っている。お金を払っているこ
とで、誰にも頼っていないと思い込んでいる。

お金持ちほど、このことが分からなくなる。自分はなんでもできる
と勘違いし、高慢になり、お金の力で人を従わせようとする。

お金に困ると、愛を実感できるようになる。新型コロナの経済不安
でそれが感じられるようになった。お金を介在しない助け合い、ボ
ランティアによる奉仕活動が多く行われている。
例えば、セカンド・ハーベストによる困窮者への食料提供、
こども食堂による貧困家庭の子供たちへの食事の提供など。

お金の存在により、愛がなくても、人々は生活できるようになる。
お金の存在により、助け合いによって社会が成り立っていることが、
見えなくなってくる。社会が高度になるほど、お金が世の中を支配
する。お金が全てだと思いこむと、この世から、愛が消えてしまう。

黙示録13:16-17には、将来、世界を牛耳る独裁者が現れ、彼に従わ
ないものは物を売ったり買ったりできなくなると書かれている。
おそらく、紙幣や硬貨のお金が無くなって、すべて電子マネーにな
り、彼に従わないものは、それを利用できないのだろう。
しかし、キリストに従うものは、お金がなくても、互いに奉仕をし
合うことに慣れているので、問題ないだろう。おそらく、シオンと
いう独自の経済圏を作っていると思われる。

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