象徴とは、何かを用いて、他の事柄を想起、連想させること。
聖典の中では、福音の原則や教えを表現するために、日常よく見受
けられる物や出来事、あるいは状況が象徴として用いられる。
【儀式等での象徴】
・水に沈めるバプテスマ
・水で罪を洗い流すことを表す。
・埋葬と復活を表す。
・火のバプテスマ
・火のバプテスマとは聖霊の賜物ことである。
聖霊が人を清め、聖別するのを、火で不純物を焼き尽くす様子で表す。
・聖餐のパンと水
・裂かれたパンは、主の引き裂かれた肉を表す。
・水は、人の罪を贖うために流された主の血を表す。
・エンダウメント
・白い神殿着は清さ、神の前での平等を表す。
・儀式中には多くの象徴が出てくる。
それぞれに対して説明があるものと、ないものがある。
説明のないものは、自分自身で神様から直接啓示を受けて意味を知る必要がある。
・主に「神の愛と祝福」「キリストの御業(創造、贖い、裁きなど)」「回復」が
象徴で表されている。
・結び固め
・結び固めの部屋の合わせ鏡は、家族が永遠に続くことを表す。
・神殿のバプテスマ・フォント
・フォントを支える12頭の雄牛は、イスラエルの12部族を表す。
・地下に設置されているのは、肉体が埋葬されれいる場所、
霊界のある場所を表す。
・支持の挙手のとき右手を直角にする
・右も直角も英語のrightで、「正しい」「正義」を表す。
・癒しの儀式
・オリーブ油は、怪我したときの患部の保護に使われるため、
癒しの象徴として扱われる。
【聖典に出てくる象徴】
・リーハイの示現(1ニーファイ8章、11章、12章)
・木(命の木) 人の子らの心にあまねく注がれる神の愛を表す。
・水の流れている川 その深みは地獄の深みを表す。
・鉄の棒 命の木に導く神の言葉を表す。
・暗黒の霧 悪魔の誘惑を表す。
・大きな建物 世の人々のぬぼれた空想と高慢を表す。
・オリーブ園のたとえ(モルモン書ヤコブ5章、6章)
・果樹園 世界
・果樹園の主人 イエス・キリスト
・僕(代表) 預言者
・僕(その他おおぜい) 聖徒
・栽培されたオリーブの木 イスラエルの家、主の聖約の民
・野生のオリーブの木 異邦人、イスラエルでない民
後に出てくる野性の枝は背教したイスラエル
・枝 民の一団
・栽培されたオリーブの木の根 神から与えられた福音の聖約と約束であり、
木に絶えず生気と栄養を与える。
・実 人の生活と行い
・枝を刈り込み、根元を掘り、 神の子供たちに対する主の業であり、彼らが
肥料を入れる 従順になってよい実を結ぶように導こうとしている。
・枝を植え替える 民を世界中に散らす。または元の場所に回復する。
・接木 霊的に生まれ変わる過程であり、そこで人は
聖約に加わる。
・枝が腐る 罪悪と背教
・枝を火の中に投げ込む 神の裁き
・1回目の主人の訪れ キリスト降誕以前の時代、イスラエルの散乱
・2回目の主人の訪れ キリストの時代
・3回目の主人の訪れ 大背教の結果とあらゆる教会の状態
・4回目の主人の訪れ イスラエルの集合と福千年
・植物の成長(アルマ32章)
・信仰が強まる様子を植物の成長に例えている。
・種を植える 御言葉を学ぶ
・芽を出す 光を感じる
・養いを与える 御言葉を行う
・実がなる 証を得る
・神の武具(エペソ6章、教義と聖約27章)
・帯 真理
・胸当て 正義
・靴 平和の福音の備え
・盾 信仰
・兜 救い
・剣 御霊(神の言葉)
・日の栄、月の栄、星の栄(教義と聖約79章)
・最後の裁きで、振り分けられる先の王国の栄光の違いを、
天体の明るさの差で象徴している。
・オリーブの葉(教義と聖約88章)
・平和を表す。
【その他】
・聖約の道
・聖約を守り続けることを、道を歩むことで象徴している。
・幕の両側
・現世と霊界の隔たりを、幕で象徴している。
この2つは、近接しているが、幕によって見えなくなっている。
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