先を見越した計画

2019年から日曜日の教会のプログラムが2時間になった。神様の教
えを教会に行ったときだけ学ぶのでなく、家庭で学ぶ時間を持てる
ようにするためである。テキストも従来の薄いものでなく、家庭学
習の助けになる盛沢山な内容になった。

2020年に新型コロナウイルスが世界に蔓延して、教会が閉鎖された
が、このプログラムが実施されているおかげで、毎週、家庭で神様
の教えを学ぶことができている。

2018年10月の総大会において、ネルソン大管長は「開会のあいさつ」
の中で、このプログラムが導入されたきっかけを、次のように説明
している。
「教会が引き続き世界中に広がるに当たり、多くの会員が礼拝堂の
ない地域や、礼拝堂が建つ見通しのない地域に住んでいます。ある
家族は、そのような状況のために、自宅で集会を開く必要がありま
した。今日の複雑な世界において、それは簡単なことではありませ
ん。敵対者は、信仰や個人と家族への攻撃をすさまじい勢いで増大
させています。霊的に生き残るには、対抗手段と先を見越した計画
が必要です。」
 −>「開会のあいさつ」(ネルソン大管長)

リアホナ2018年2月号の記事「心の中まで禁止令を敷くことはでき
ません」には、ガーナでは、教会の悪い噂がたち、政府から教会の
集会が禁止され、しばらく、家庭で聖餐と福音学習をしていた話が
紹介されていた。
 −>心の中まで禁止令を敷くことはできません
 −>わたしの心を閉じることはできない-ガーナの教会が閉鎖された時-
   (YouTube動画)

2019年10月の総大会において、中央日曜学校会長のペイス兄弟は、
次のように述べている。
「主は御自分の民をサタンの攻撃に対して備えておられます。
『わたしに従ってきなさい』は、主の対抗手段と先を見越した計
画です。」
 −>「私に従ってきなさい - 主の対抗手段と先を見越した計画」
   (中央日曜学校会長 ペイス兄弟)

今では、敵対者の攻撃とは、教会への迫害や、メディアによる悪行
への誘惑だけでなく、疫病、災害、戦争などで、教会の集会をでき
なくすることも含まれているのだと思う。今後、いろいろなことで、
集会ができないことの考慮して、神様は家庭で福音を学習する手段
を整えられたのだと感じた。


その他にも、新型コロナ・ウイルスに関しての先を見越した計画だ ったと感じたものがあったので、以下にあげておく。これらは、全 て、新型コロナ・ウイルスが蔓延する前に開始されたものである。   ・総大会をインターネットで即時に通訳付きで視聴できること   ・ミニスタリング     家庭に直接、訪問することのほかに、電話や電子メールな     どでの、方法が認められたことにより、家に居ながら教会     員をフォローできる。   ・オンラインによる献金     他の宗教団体では、献金を得るために集会を続けている。   ・宣教師がデジタル機器を用いて伝道できるようになった。     直接、会うことができなくても、テレビ電話で教えること     ができる。   ・市民結婚をした場合の神殿結婚まで一年の待機期間が廃止さ    れた。     神殿が閉鎖されている今、まず、市民結婚して、神殿が再     開されたら、すぐ、結び固めの儀式を行うことができる。   ・モルモン書のビデオ     家庭での聖典学習に役立てることができる。   ・オンラインによるセミナリー、インスティテュート     これに関して、青少年の子供を持つある教会員が、次のよ     うに言っていた。     「最初、オンラインでセミナリーをすると聞いたとき、こ     れは、教会から遠い所に住んでいる人用で、自分たちには     必要ないと思っていた。でも、教会で集会できない状態を     経験した今、これが先を見越した対策だったと感じた。」
新型コロナ・ウイルス関連以外で、先を見越した計画だと思った ものもあげておく。 ・沖縄神殿の建設予定地にあった無駄に広い駐車場   沖縄市の教会堂は、とても広くて、その中に十分な駐車スペー   スがあるにも関わらず、さらに道を隔た場所に、広い駐車場が   あった。この場所が今回、神殿の敷地となった。今となってみ   れば、当初から神殿の建設予定地として、先を見越して確保し   ていたものだと分かる。          ・ソルトレーク神殿の無駄に広い空間   ソルトレーク神殿が建てられた当初、建物を上下に貫く謎の空   間があった。後にそこにエレベータが設置された。 ・ソルトレークの街の無駄に広い道路の幅   ソルトレークに開拓者が入植して、道路を建設したとき、当時   では、無駄に広い道幅だった。現在では6車線の道路になって   いて、今の交通量では必要な道幅になっている。 ・沖縄神殿   近隣の九州には福岡神殿があるし、台湾には台北神殿があるの   で、沖縄神殿は沖縄県内の人しか使わない。沖縄の教会員は約   5000人。全世界を見ると約1600万人の教会員に、約200の神殿が   ある。教会員8万人に1神殿の割合である。日本は恵まれていて、   教会員12万に、3つの神殿がある。教会員4万人に1神殿の割合   である。教会員5000人で神殿を頂いたのは、非常に特別なこと   だと分かる。これは先を見越した措置なのだと感じる。   2019年5月26日、那覇の新教会堂の奉献の祈りで、アジア北地   域会長のチェ長老は次のように述べた。   「世界中から訪れる人々が、この建物を訪問したり通り過ぎた   りするときに、あなたの御霊と愛に心を動かされますよう祝福   してください。」   また、チェ長老は沖縄神殿について、つぎのようにコメントし   ている。   「新しい神殿は近隣に住む人々だけでなく、毎年訪れる何千人   もの旅行者にとっても祝福となるだろう。」   沖縄神殿は沖縄の人だけでなく、旅行で訪れる人々も参入する   神殿になるのだろうか。今は新型コロナ・ウイルスの影響で、   中国からの観光客がいないが、その前は、沖縄の街中は中国語   を話す人々が多くいた。中国大陸の教会員が利用する神殿にな   るかもしれない。沖縄は先祖が中国の福建省出身の人々が多く、   中国と結びつきの強い地域である。   また、生きている人の教会員は少なくても、霊界で福音を受け   入れた沖縄に住んでいた人々はとても多くいるのかもしれない。   それらの人々が神殿の儀式を受けるため、自分の子孫を導いて、   将来、多くの生きている人々が教会に入ることになるかもしれ   ない。 ・家庭における生産と貯蔵   家庭における生産と貯蔵は、以前から言われている見越した計   画である。将来、異常気象、災害、戦争で食料が手に入らない   ときのための備えである。

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