イエス・キリストは１８２０年に、ジョセフ・スミスに会うために
地上に来られている。それ以降も何度か、来られているが、ごく限
られた人々にだけである。将来、全人類の前に姿を現される。これ
を再臨という。
モルモン書には、イエス・キリストがアメリカ大陸に来られる前に
いろいろな出来事が起こっているが、これは、将来、再臨の前に、
起こることと似ていると言われている。そこで、モルモン書から、
その部分を抜き出し、現代に起きていることと比較してみよう。
モーサヤ
18章 紀元前147年
アルマが教会設立
＜現代＞末日の教会の設立
アルマ
17-27章 紀元前91-77年
アンモンたちによるレーマン人への伝道が成功する。
＜現代＞イスラム教国・社会主義国への伝道が進んでいる。
28-42章 紀元前76-44年
レーマン人の改宗者がニーファイ人に加わると同時に、ニーフ
ァイ人の離反者がレーマン人に加わる。
主に従う集団と従わない集団が明確化する。
この２つの集団の間で戦いが起こる。
＜現代＞住む場所は明確に分かれてはいないが、サタンの誘惑
が増大すると同時に、主の御業も広がっている。
この２つの間で霊的な戦いが起こっている。
43-62章 紀元前73年-56年
長い戦争の時代
＜現代＞２回の世界大戦
ヒラマン
1章 紀元前50年
コリアンタマーによる戦争
＜現代＞大戦の後も、短期間の戦争がたびたび起こる。
2章 紀元前49年
ガデアントン団の始まり
＜現代＞テロ組織が起こる。
3章 紀元前48-38年
比較的平和、教会が発展
＜現代＞平和の時代が続く。教会が発展する。
4章 紀元前37-29年
レーマン人との戦争。ニーファイ人は罪悪のため弱くなる。
5章 紀元前29年
ニーファイとリーハイの宣教で多くのレーマン人が改宗する
＜現代＞中南米では伝道で大成功を収めている。
6章 紀元前28-23年
強盗団が政府を支配する
＜現代＞イスラム国など、一部の地域でテロ組織が政府を支配
した。
7-9章 紀元前22-19年
ニーファイは民の罪悪を警告する。さばきつかさが殺されるこ
とを予言する。
10章 紀元前19年
ニーファイは民に悔い改めを叫ぶ。奇跡を見ても悔い改めない。
内乱が起こる。
＜現代＞アフリカなど内乱が起こっている地域がある。
11章 紀元前19-16年
ニーファイは飢饉を求めそのとおりになる。多くの死者が出る。
＜現代＞飢饉が起こっている地域がある。
紀元前15-12年
民は悔い改めて、飢饉が終わる。平穏が訪れる。
紀元前11-6年
強盗団が起こり民を苦しめる。民は神を忘れる。
＜現代＞テロ組織が力を増している。
12章
モルモンによるまとめ
13-15章 紀元前5年
レーマン人のサムエルがニーファイ人に警告をする。
＜現代＞教会の大管長が人々に悔い改めを呼びかける。
16章 紀元前5年
一部のニーファイ人が悔い改める。ほとんどがサムエルを拒絶
する。
紀元前4-2年
ニーファイ人は悪事を続ける。
＜現代＞多くの人々が悔い改めをしない。
紀元前1年
預言者の言葉が成就し始める。天使たちが訪れる。
奇跡やしるしを見ても、民は信じない。
＜現代＞将来、多くのしるしや奇跡が起こるだろう。
しかし、科学的に証明できると言って、多くの人々が信じない。
３ニーファイ
1章 紀元1-4年
イエスの誕生のしるし（明るい夜、新しい星）が現れる。
多くの者が悔い改めたが、心をかたくなにするものもいた。
強盗団に加わる者も増え始める。
2章 紀元5-16年
民の悪時が酷くなる。強盗団の勢力が大きくなる、強盗団との
戦争。
＜現代＞将来、国家間の戦争よりも、テロ組織との戦争が、
多くなるなるだろう。
また、霊的な戦争も激化する。インターネット空間が主戦場と
なる。ポルノを通じて、性的不道徳を蔓延させようとしている
勢力との闘いになる。
3章 紀元16-18年
強盗団から脅迫状が届く。ゼラヘムラなどに集まり戦闘の準備
をする。
4章 紀元19-22年
戦闘が始まる。ニーファイ人は神に頼り、勝利する。
5章 紀元22-26年
ニーファイ人は悔い改める。強盗団を滅ぼす。
6章 紀元26-28年
平和を保ち、豊かになる。
紀元29-30年
高慢な者、裕福な者が出て、階級差別が生じる。
教会が分裂する。
謀反を起こす者たちが現れる。
預言者が悔い改めを叫ぶが殺される。
7章 紀元30-33年
大さばきつかさが殺され、政府は滅び、民は部族に分かれる。
秘密結社が力を増し、義人がほんのわずかになる。
民は預言者たちを追い出す。
ニーファイの働きにより、一部の民は悔い改めた。
＜現代＞義人が少なくなり、義人に対する迫害が増し、義人は
住んでいる所から追い出され、各地にあるシオンに集まる。
8章 紀元34年
嵐と地震により、町が破壊され、多くの民が死ぬ。
３日間、暗黒の霧が覆う。
9章 紀元34年
キリストの声が聞こえる。
預言者たちを追い出し、義人が一人もいなくなった町が滅ぼされた。
贖いが成し遂げられ、モーセの律法が成就したことが宣言される。
＜現代＞義人がいなくなった町々は破壊される。
10章 紀元34年
暗黒の霧が晴れる。助かったのは義人だけだった。
＜現代＞シオンだけは、破壊をまぬかれ、義人は助かる。
11章 紀元34年
イエス・キリストの来臨
＜現代＞イエス・キリストの再降臨
イエス・キリストの再臨が最初の来臨からちょうど2000年後なら、
主の再臨は2034年ごろになるのかもしれない。
高慢と謙遜のサイクル
「高慢と罪悪」「破壊と苦難」「謙遜と悔い改め」「義と繁栄」を
何度も繰り返すこと。
ニーファイ人が義にかなっているときに神から祝福されて繁栄する。
やがて高慢で悪い民になり滅亡と苦しみへと至る選択をする。
すると、謙遜になり、悔い改めようとするようになり、神は再び
民を祝福される。このパターンが度々繰り返されている。
イエス・キリストの来臨が近づくにしたがって、このサイクルの
期間が短くなっている。
ニーファイ人が神から祝福を受けていた期間は次の通り。
紀元前91-77年の14年間、紀元前48-38年の10年間、
紀元前15-12年の3年間、紀元26-28年の2年間。
どんどん短くなっている。
性的不道徳と富への執着心
この２つが民を神から遠ざける。これは現在も同じ。
これらにより、家庭は破壊され、社会から愛の精神が失われる。
人々は、家庭を顧みず、肉欲を満たすことに心を向ける。
貧富の差が大きくなり、社会的立場の弱い人に差別が行われる。
悪人は、金銭や物を得るために、人をだましたり、暴力を犯す。
強盗団、秘密結社
これらにあたるものは、現代では何なのか。
テロ組織、暴力団、詐欺グループ、違法薬物の売人、
ポルノサイトで儲けようをする人などであろう。
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