インターネットの掲示板を見ていたら、以下の質問が上がっていた。
「エテル2:14
さて、4年の終わりに、主は再びヤレドの兄弟を訪れ、
雲の中に立って彼と話された。
そして、主は3時間ヤレドの兄弟と話し、
彼が主の名を呼ぶことを思い起こさなかったので、
彼を懲らしめられた。
とあります。この節でおかしいと思われた方がいらしゃると思いますが
「3時間」という単位が使われています。ジョセフ・スミスが翻訳した
英語訳も当然3hoursとなってます。このエテルの時代はバベルの塔
崩壊後に彼らはアメリカ大陸に訪れたとなってます。聖書では創世記
でこの時代は当然時間の単位、24時間の法則がありません。
少なくも紀元後かなりたってからです。
皆さんはこれについてどう思われますか?」
質問した人は、「だから、モルモン書はジョセフ・スミスの創作だ」と
言いたかったと思われる。
これに対して、掲示板では回答する人がいなかったので、私が代わりに答える。
といっても、質問した人は、ここを見てないと思うけど。
エテルの時代については分からないが、それに近い時代の紀元前の
古代エジプトでは、時間の単位として、日の出から日没を12等分にしていた。
つまり、現在と同じ時間の単位が用いられた。
新約聖書でも次の話が載っている。
「天国は、ある家の主人が、自分のぶどう園に労働者を雇うために、
夜が明けると同時に、出かけて行くようなものである。
彼は労働者たちと、一日一デナリの約束をして、彼らをぶどう園に送った。
それから九時ごろに出て行って、他の人々が市場で何もせずに立っているのを見た。
そして、その人たちに言った、
『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。相当な賃銀を払うから』。
そこで、彼らは出かけて行った。
主人はまた、十二時ごろと三時ごろとに出て行って、同じようにした。
五時ごろまた出て行くと、まだ立っている人々を見たので、
彼らに言った、『なぜ、何もしないで、一日中ここに立っていたのか』。
彼らが『だれもわたしたちを雇ってくれませんから』と答えたので、
その人々に言った、『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい』。
さて、夕方になって、ぶどう園の主人は管理人に言った、
『労働者たちを呼びなさい。そして、最後にきた人々からはじめて
順々に最初にきた人々にわたるように、賃銀を払ってやりなさい』。
そこで、五時ごろに雇われた人々がきて、それぞれ一デナリずつもらった。」
これを見ると当時から、正午が12時で、午前、午後の時間制に
なっていたことが分かる。現在とほぼ同じの時間制であった。
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