当教会でいう瞑想と、一般的(特に仏教)での瞑想は違っている。
当教会では、瞑想とは、聖句や神にかかわる事柄について、十分に思い巡らすことを言う。
これが祈りと結びついたときに、啓示が与えられたり、理解の目が開かれたりすることがある。
なので、瞑想するときのスタイルには規定はない。
お風呂に入っているときや、散歩しているときに、考えが降りて来ることが多い。
仏教での瞑想は、座禅を組んで、雑念を取り除き、頭をからっぽにする。
考えることよりも、感じること。いわゆる、心の修行である。
最近は仏教の瞑想から、宗教的な要素を取り除いた「マインド・フルネス」が注目されている。
ストレスの解消や、うつ病の改善に効果があるといわれている。
・マインド・フルネス(新瞑想法)について
・効果
・集中力を高める。
・ストレスに強い脳を作る。
・うつ病、不安症、ストレスに対処することができる。
・しかし、うつの治療中は不向き。
うつの再発を防ぐことができる。抗うつ薬よりも効果がある。
・ふつうのリラックスでは、脳のデフォルト・ネットワークが働く。
つまり、アイドリング状態。
この状態では雑念が浮かびそれがストレスを生む。
・マインド・フルネスをすると脳のDLPFC(背外側前頭前野)が働き、
デフォルト・ネットワークをコントロールすることができる。
・脳の構造まで変わる。
・海馬の灰白質が大きくなる。
海馬は記憶や感情をコントロールする。
海馬はストレスで壊れる。
・不安やストレスを感じる偏桃体が減る
・遺伝子の活動も変わる。
・RYKPK2の活動が減る。(RYKPK2は慢性の炎症にかかわっている)
肥満、老化、ガン、動脈硬化の進みが遅くなる。
・概念
・気付き
・雑念から外に出る。何を考えているか外に出て気付く。
・1つにとらわれるのではなく。自分の体の状態にも気付く。
・自分を囲んでいる空間にも気付く。
・集中するとかリラックスするとかでなく、気付くことがポイント。
・眠る状態でなく、目覚め。
・考えるのでなく、感じる。
・5感で感じる。
・愛を感じる。
・無限を感じる。
・考えをめぐらすのでなく、考えることをやめることによって、
新たな発想が生まれる。考えることは憎しみや不安を生む。
・今に集中する。
・過去のトラウマ、未来の不安を忘れる。
・今を感じる。
・イメージ
雑念 過去(トラウマ)、未来(不安) → ストレス → 不幸
↑
↓
気付き 今(五感で感じる) → 感謝 → 幸せ
覚醒、目覚め、悟り
・方法
・呼吸に注意を向ける。
・集中する練習をして、注意の範囲を広げていく。
・息が入っていく体の感覚。お腹が膨らむのを、「膨らみ、膨らみ」と意識。
・息が出て行くときは「縮み、縮み」。
・呼吸をコントロールしない。
・楽な息のしかた。
・雑念が浮かんできらた、それに気付く。
「雑念、雑念」と自分に声をかける。
「戻ります」と言って、呼吸の意識に戻る。
雑念に気付く方法を学ぶ。
・注意のフォーカスを広げる。
・体の感覚を感じとる。
たとえば、おしりが床に付いている感じとか。周りの音。空気の動き。
・いろんなものを同時に感じとる。
・まぶたの裏に注意を向けて目を開ける。
・五感を楽しませるものを置く。
・視覚 芸術作品(絵画、彫刻、写真など)
・触覚 座布団、ソファ、毛皮など
・臭覚 香料
・聴覚 音楽
・味覚 食べ物、飲み物
・五感の断食をして、五感のすばらしさを再認識する。
・五感で、かすかな違いを感じる。強い感覚でなく、弱い感覚を感じる。
・体の細胞に至る微細なものを意識する。
・ゆったりとした服
・ゆっくり呼吸をする。
・ゆっくり歩く、ゆっくり体操する。
毎日10分でよい。公園の中を歩くのでもよい。
・今を感じるために、ゆっくりとした動きの生活をする。
急ぐと筋肉が緊張し、こる。
・笑いもよい。
|