行方の知れない10部族は、日本人かもしれないという説がある。
その元になるのが、「日ユ同祖論」というものである。
日本人とユダヤ人は共通の祖先をもつという説である。
日本人とユダヤ人の間に文化的な共通点が多くみられる。
それは、行方の知れない10部族が日本に渡ったからだといわれる。
以下にその共通点を挙げる。
・ユダヤの儀式の装束と、山伏の姿が似ている。
ユダヤ教徒は祈りの際に黒い小箱を額に結びつけ、羊の角笛ショーファールを吹く、
山伏は黒い小箱を額に結びつけ、角笛に似た形の法螺貝を吹く。
・ユダヤ教徒の装束
・山伏の装束
・トーラーと虎の巻
モーセ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)はトーラーと呼ばれる。
聖典は昔は羊の皮の巻物になっていた。それが、日本では、虎の巻と言われるように
なったのではないか。
・トーラー
・契約の書を運ぶ箱が、日本の神輿に似ている。
・契約の書を運ぶ箱
・神輿
・過越しの祭りの家の入口に塗る羊の血と、鳥居
過越しの祭りの時、家の入口に羊の血を鳥居の形に塗る。
赤い色とその形が神社の鳥居に似ている。
・羊の血を塗られた家の入口
・神社の鳥居
・エルサレム神殿の門には、天皇家の16弁の菊花紋と共通した紋章が刻み込まれている。
・エルサレム神殿の門の16弁の菊花紋
・天皇家の16弁の菊花紋
・伊勢神宮の内宮から外宮に至る参道の石灯籠には、ダビデの星が刻み込まれている。
・ダビデの星。六芒星。
・イスラエルのいたるところにある。
・イスラエルの国旗にもなっている。
・伊勢神宮の石灯籠にある六芒星。(菊花紋もある)
・イスラエルの神殿(幕屋)の様式が、日本の神社に似ている。
・神殿(幕屋)は、入口から、洗盤、至聖所、聖所 と並んでいる。
・神社は、入口から、手水舎、拝殿、本殿 と並んでいる。
・遺伝子の共通性
日本人とユダヤ人の男性Y染色体には同じ特徴がある。
どちらもD系統にあたり、YAP因子を持っている。
これは、日本人とユダヤ人以外には見られないものだという。
・エルサレム(平安の街)と平安京
イスラエルも日本も、都の名が同じ意味を持っている。
エル(定冠詞)シャローム(平和)
・シオンと祇園(ギオン)
シオンがなまってギオンになったとの説がある。
しかし、祇園はインドの祇園精舎が由来という説が有力である。
祇園祭もイスラエルのシオン祭も7月に行われている。
山鉾巡行が行われる7月17日は、ノアの箱舟がアララト山に
着いた日と同じである。
・ガド族と帝(ミカド)
イスラエルのガド族が皇室のルーツであるとの説がある。
・マナの壺と前方後円墳の形
ガド族が所有しているマナの壺と前方後円墳の形が似ている。
よく見ると、前方後円墳には壺の取手の部分がちゃんとある。
・諏訪大社
長野県にある諏訪大社には、イスラエルとの共通点がいくつかある。
・諏訪大社の近くには守屋(もりや)山があるが、
エルサレムにもモリヤの丘がある。
・諏訪大社にある十間廊はイスラエルの幕屋と同じサイズで、
建てられている方角も同じ。
・諏訪大社の御頭祭では、子供を縛り横に寝かせ、神官が刃物を振り上げるが、
別の神官が現れそれを止めるということが行われる。
そして、子供の代わりに鹿の頭を捧げる。
旧約聖書ではモリヤの丘で、アブラハムが息子のイサクを犠牲に
捧げようとして、刃物を振り上げたとき、天使が現れ、それを止めた。
そして、息子の代わりに羊を捧げた。
・日本の皇室では男子が生まれると8日目に割礼を行う。
割礼とは陰茎包皮を環状に切り取る儀式。
ユダヤ教徒も生後8日目に男子に施す。
・長崎には「サバト寄り」と言って土曜日に集まる風習がある。
これはユダヤの安息日「シャバト」が由来かもしれない。
ユダヤ教では土曜日が安息日である。
・神社の神官とユダヤ教の祭司が似た白装束をしている。
・日本の神社とイスラエルの神殿には賽銭(さいせん)を入れる箱がある。
・日本人もユダヤ人も神の前に塩と酒を供える。
・日本人もユダヤ人も神の前で手をたたく。
・日本人もユダヤ人も死者に対する穢れの概念がある。
・日本人もユダヤ人も産後の穢れの概念がある。
・日本人もユダヤ人も清めるために塩を使う風習がある。
・日本人もユダヤ人も体を洗ってから風呂に入る。
・日本人もユダヤ人も清潔好きである。
・日本人もユダヤ人も神聖な場所に入る場合には、口と手を水で清める。
・日本人もユダヤ人も山を神聖な場所と考える。
・日本人もユダヤ人も「都へのぼる」「都からくだる」という言い方をする。
・キリストの復活と天岩戸伝説
キリストは十字架に付けられ亡くなった後、
しばらく、あたりが暗くなった。
その後、岩穴の中の墓に葬られた。
3日目に復活して、墓から出てきた。
天照大神は、岩穴に、身を隠し、世の中が暗くなった。
再び、岩穴から出ると、世の中が明るくなった。
・キリストの墓
・天岩戸(あまのいわと)
・青森県戸来(へらい)村
この地にキリストが来たという伝説がある。
戸来という名前がヘブライと似ている。
また、この村には、ダビデの星の紋章も存在する。
この地で歌われる民謡には日本語の言葉でない歌詞がある。
「ナニャドヤラー、ナニャドナサレーノ、ナニャドヤラー」
ヘブライ語だという説もある。ヘブライ語だとすると、意味は、
「主なる神を見よ、ナザレの主、主なる神を見よ」となる。
この地には、キリストの墓とされる小高い盛り土をした墓がある。
昔から、これは何か偉い人の墓であると伝えられて来ただけだったが、
昭和10年、竹内巨麿がこの墓をキリストの墓だと言い出したことから、
それが広まった。
・キリストと聖徳太子
・キリストは馬小屋で生まれた。
出産間近のマリヤが、住民登録のために、先祖の土地に行き、
ベツレヘムで急に産気づいたが、宿屋には客間の空きがなく、
しかたなく、そこの馬小屋で出産した。
・聖徳太子も馬小屋で生まれたという伝説があり、
厩戸皇子(うまやどのおうじ)と呼ばれる。
出産間近の間人皇女が宮中の厩(うまや)の前を通りかかった時に
急に産気づいて、そこで出産したという。
キリストに関する共通点については、
キリストの誕生が、アッシリアによる捕囚の後なので、
行方の知れない部族とは関係がない。
原始キリスト教の一部の人々が日本に来たのだと言われている。
その人々は秦(はた)一族で、京都の町づくりに貢献した。
八幡(やはた)神社や、太秦(うずまさ)という地名など、にその名残がある。
「うずまさ」はヘブライ語の「イシュ・マシャ」(イエス・メシア)が
なまったものだという説がある。
これまで述べてきたことは、教会の公式な見解でなく、
世間の噂を集めてきたもので、正しいかどうかわからない。
ただ、そうだったら面白いなと思うものである。
教会幹部が日本を訪れたときには、明治神宮に訪問することが多い。
単なる表敬訪問というより、正式に、お祓いの儀式を受けていることから、
日本の神道と、深い関係を築こうとしているようである。
これは、教会幹部が日本とイスラエルの行方の知れない部族との関連性を
意識しているからではないだろうか。
使徒のマックスウェル長老の夫人は、宿泊先のホテル「目黒雅叙園」の
通路脇に置かれている金色の「神輿」のレプリカを見て、
同行していた日本人の宣教師にこう言っている。
「日本人なら、ここにある神輿の本当の意味を知らなければなりませんよ」
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