会社の朝礼では、社員が日替わりで順番に前に立って話をします。
「職場の教養」という小冊を読んで、その感想を話します。
健康診断の結果、大腸がんの疑いがあるとのことで、
先週、大腸の内視鏡検査を受けてきました。
その結果、腫瘍がみつかり、手術をすることなりました。
かなりショックを受けて、動揺した状態だったのか、
病院からの帰りに、車にひかれそうになりました。
その日1日はネガティブな感情に支配されていました。
私は、クリスチャンなので、その日の夜、神様に感謝の祈りをささげました。
感謝することを考えていると、腫瘍が早期に見つかったこと、
間一髪で自動車をよけて、事故にならずにすんだことが、
感謝すべきことだとわかって、少し、気持ちが楽になりました。
感謝の日記
入社して1年半が過ぎたA子さん。食品販売の仕事に慣れてきたものの、
日々同じ仕事の繰り返しで、入社当時のような意欲が湧きません。
A子さんの様子を察して、祖母から、「感謝の日記をつけてみては」
という提案がありました。
「たくさんの人や物のお蔭で暮らしていける。〈ありがたいな〉と気づいた
ことがあったら、気軽に書いていけばいいのよ」という祖母に促されて、
A子さんは日記を書いてみることにしました。
「電車やバスがあるから通勤できる」「恵まれた働く場所がある」
「家があるから安心して休める」「水や電気が自由に使える」
「誰かがきれいな花を植えている」「公園の紅葉がきれい」
などの言葉が、日々綴られていきました。
身近に、ありがたいことや嬉しいことがたくさんあることに気づいたA子さん。
「いつも〈ありがたいな〉という気持ちを持っていると、意欲につながるよ」
という祖母のアドバイスに感謝しながら、溌剌と仕事に向かう姿が戻ってきました。
今日の心がけ◆身近な物事への感謝を深めましょう
一般社団法人倫理研究所発行「職場の教養 10月号」10月4日より
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