世に打ち勝ちなさい。そうすれば、休みが与えられるであろう。

神権会のレッスン

世に打ち勝ちなさい。そうすれば、休みが与えられるであろう。

ラッセル・M・ネルソン大管長
末日聖徒イエス・キリスト教会大管長

日曜午前の部会
リアホナ2022年11月号 95ページ


【導入】 聖約を通してあずかることのできるキリストの力により、世に打ち勝つことができ、 この世の厳しさや不確かさ、苦痛から逃れて、休みを見いだす。
【お話のまとめ】 ・これから実に多くのすばらしいことが起こる。   近いうちに、これまで世界が見たこともないような、救い主の最も偉大な力の現れを   目にする。今から、主が力と大いなる栄光とをもって戻るときまでの間に、主は忠実   な人々に数え切れないほどの特権と祝福と奇跡を授ける。 ・世に打ち勝つ   ・聖約を交わして守る人は皆、キリストの力にあずかることができる。    この力は、試練や誘惑、心の痛みに耐えられるように強めてくれる。    この力は、わたしたちの旅路を楽にしてくれる。    聖約を守る人には、特別な休みを得る権利が与えられる。   ・キリストが堕落した世に打ち勝ち、贖ってくれたので、この罪に満ちた、利己的な、    人を疲弊させることの多いこの世に打ち勝つことができる。    心から悔い改め、主の助けを求めるならば、現在の不穏な世に打ち勝つことができる。    傲慢や高慢、怒り、不道徳、憎しみ、貪欲、嫉妬、恐れといった、霊的にも情緒的    にも人を疲弊させる世の疫病にも打ち勝つことができる。    最も厄介な問題の中にあっても、真の休み、安らぎと平安が与えられる。   1)世に打ち勝つとはどういうことか    ・神にかかわる事柄よりもこの世の事柄を気にかけるという誘惑に打ち勝つこと    ・人の哲学よりもキリストの教義を信頼すること    ・真理を喜び、偽りを非難し、キリストに従う謙遜な者になること    ・御霊を退けるようなものから遠ざかるよう選ぶこと    ・自分が好んで行っていることでさえも、それが罪であれば喜んで捨てること    ・この世で完全になることでない。間違いを犯さないということでない。     罪を拒む力が強くなること    ・ほかのだれよりも、何よりも、神と御子を愛するようになること   2)どうすれば世に打ち勝つことができるのか    ・御霊の促しを求め、その促しに従うたびに、善い行いをする。    ・日々悔い改め、力を授けてくれる聖約を守ることで、キリストを信じる信仰を育む。    ・聖約を守り、霊的な強さや個人の啓示、深まる信仰、天使の働きを受ける。    ・心と性質が変わり、慈愛や謙遜さ、寛大さ、優しさ、自制心、平安、休みを受け、     堕落した世に引きずり込もうとする力から引き上げられる。    ・権力や財産、人気や肉体的な快楽がもたらすのは幸福ではなく、虚しさだ。   3)世に打ち勝つと、人生にどのような祝福があるのか    ・神と聖約を結んだ関係になると、神と結びつき、人生のすべてがより容易になる。     しかし、楽な人生になるわけではない。    ・キリストとともにくびきを負い、世に打ち勝つうえで必要な霊的な努力をするなら     ば、主のみが持ってる力で、この世に引きずり込む力から引き上げてくれる。     救い主とともにくびきを負うということは、主の力と贖いの力にあずかることがで     きるようになるということ。    ・自分の人生を神に委ねれば、人の力でできることよりもたくさんのことを神が人生     に与えてくれる。神はそのような人々の喜びを深め、視野を広げ、知性を活気づけ、     霊を高め、祝福を増し加え、多くの機会を与え、慰めを与え、友人を元気づけ、平     安を与えてくれる。 ・ネルソン大管長からのお願い   ・証を育てる     ・真理という養いを与えてほしい。     ・不信仰な男女の誤った哲学で証を汚さないでほしい。     ・キリストに対する証を強めることを最優先して、      自分の人生に奇跡が起こるのを待ってほしい。   ・神と交わした聖約を通して世に打ち勝つ     ・この世の厳しさや不確かさ、苦痛から逃れて休みを見いだすようになってほしい。     ・自分が世に打ち勝とうとしていることを、祈りと行いを通して神に伝えてほしい。     ・思いを照らして必要な助けを送ってくれるよう、神に願ってほしい。     ・祈っているときに浮かんだ考えを書き留めて、それをやり遂げてほしい。     ・神殿で過ごす時間をもっと増やし、どうすればこの堕落した世に打ち勝つ方法      を神殿から学べるようになるのか理解できるよう努めてほしい。   ・イスラエルの集合     ・集合の業における重要な要素の一つは、人を育てること。      主が再び来られるときに主を受け入れる備えのできた人を育ててほしい。 ・ネルソン大管長からの祝福   ・キリストを信じる信仰がさらに強くなり、主の力に頼る方法がさらによく身に付く。   ・真理と偽りを見分けることができる。   ・この世の事柄よりも神にかかわる事柄にもっと関心を寄せられる。   ・周りの人に何が必要かを察して愛する人を力づけることができる。
【補足情報】 ・今後起こることの予言   ・全世界にキリストの福音がのべ伝えられる。   ・選民が四方から集められる   ・行方知れずの十部族が見つかり、彼らの先祖の記録が明らかにされる。   ・エルサレムで古代の神殿が復建される。神殿から水が流れ出て死海を癒す。   ・レビ族が古代の神殿の儀式を復活させる。   ・ミズーリ州ジャクソン郡に神殿が建設される。ここに主が訪れ、シオンの発展と    主の王国の拡大と確立について、さらに詳しい指示を与える。   ・そこにシオン(神の王国)が建てられ、そのステークが世界中に広がる。    シオンとステークは、主の再臨前の大患難時代に避難場所となる。   ・主がアダム・オンダイ・アーマンへ訪れ、再臨の備えに関する指示を与える。   ・天にキリストのしるしが現れる。    ジョセフ・スミス-マタイ1:36。「その後、人の子のしるしが天に現れるであろう。    そのとき、地のすべての民族は嘆き、そして力と大いなる栄光とをもって人の子が    天の雲の中を来るのを見るであろう。」   ・イスラエルの12部族から1万2千人づつ、計14万4千人が神の御業のため    に召される。これは教会の大祭司の職を持つ人々である。   ・黙示録で予言されている二人の預言者(教会の使徒)がエルサレムで    ユダヤ人を導く。敵に殺され、3日半後、復活し、天に昇る。   ・ロシアを中心とする連合軍がエルサレムを攻撃するが、神の力によって全滅する。   ・最後の大戦争の最中、主がオリブ山へ訪れ、ユダヤ人の前にみ姿を現される。    ユダヤ人がキリストを救い主と認め、キリストに改宗する。   ・聖徒が天に取り上げられ、復活した聖徒とともに、キリストに会う。   ・主が全世界へ、み姿を現される。   ・天に取り上げられたエノクの町が戻ってくる。   ・ペレグの時代(創世記10:25)、地球上の大陸が分かれたが、    地球上のすべての大陸がまた一つに集まる。 ・アイリング長老の日本の教会員への予言   ・主が教会を劇的な方法で発展へと導かれる。   ・偉大な奇跡、大きな変化が、会員の心の中に起きる。   ・教会員が教会に属していることを、また宣教師から福音を学ぶように    人々に勧めることを喜びとする。   ・教会は傑出した存在となり、人々は教会について知りたいと思うようになる。   ・教会に対する称賛が高まることで、福音を伝える勇気が得られる。   ・回復された福音の証を、出会う人々に熱心に語って聞かせる会員が著しく増える。   ・教会員が職場の同僚や近所の人たちに教会について話すことを特権だと考える。   ・子供たちはキリストについて証することを恥ずかしく感じない。    自分たちが末日聖徒であることを学校の友達や先生に喜んで伝える。   ・多くの人々が教会員になる。 ・人生が容易になることと楽な人生になることの違いとは。   環境が変わるのでなく、自身が変わる。   ヒーバー・J・グラント   「あきらめずに努力すれば何でも簡単にできるようになる。    それは、その物事の性質に変化があったのではなく、    わたしたちの力が増したからだ。」 ・キリストのくびきを負う。負担が増えて大変だなという印象があるが、  これは、キリストと共にくびきを負うということ。  つまり、くびきを通してキリストとつながることができる。  キリストとつながれば、キリストの力を使うことができるようになる。   ・自動車に乗ることで、自動車の力を使うことができる。    建設機械に乗ることで、建設機械の力を使うことができる。    ガンダムに乗ることで、ガンダムの力を使うことができる。    キリストとともにくびきを負うことで、キリストの力を使うことができる。   ・福音の儀式を受け、その聖約を守るとき、その祝福としてキリストの力を受ける。    1)バプテスマ:聖霊の賜物(影響範囲は自分自身)      ・聖霊を常に伴侶にできる。      ・試練や苦難が多いこの世で、神から直接、慰め、癒し、平安、導き、       助け、力を受けることができる。      ・自分に起こる、あらゆることに、神の御業と愛を感じることができる       ようになり、試練や苦難を成長のかてとすることができる。    2)神権を受ける按手:神権の権能と力(影響範囲は自分の家族や教会員)      ・バプテスマ、聖餐などの儀式を行うことができる。      ・家族や教会員に対して癒しや祝福の儀式を行うことができる。      ・家族や教会員のために導きを受けることができる。      ・家族や教会員に奉仕するために必要な力。    3)エンダウメント:神の御業をすべて行う力。      (影響範囲は全人類、生きている人々だけでなく、既に亡くなった人々)      ・世界中に散らされたイスラエルを集める(集合の鍵)      ・集めた生者と死者を結び固める(結び固めの鍵)      ・結び固められたイスラエルの大家族が住む神の王国(シオン)を       この地上に建設する。      ・サタンの攻撃を打ち破ることができる。      ・奇跡を起こすことができる。   ・ネルソン大管長は大管長になってから最初の総大会で、聖霊の賜物と神権を    もっと用いるように勧めた。     「教会のための啓示、わたしたちの人生のための啓示」リアホナ2018年5月号       わたしたちは複雑で争いの激化する世に住んでいます。ソーシャルメディア       に常にさらされ、24時間やむことのないニュースの嵐が容赦なく襲いかかり       ます。真理を攻撃する無数の声や人の哲学をふるいにかけたいと思うなら、       啓示を受けられるようにならなければなりません。       救い主、贖い主イエス・キリストは、今から再びおいでになる時までの間に、       最も力強い業を幾つかなされるでしょう。わたしたちは、父なる神と御子イ       エス・キリストが尊厳と栄光のうちにこの教会を管理されることを示す奇跡       的なしるしを見るでしょう。しかし、導き、指示し、慰める、変わることの       ない聖霊の影響力がなければ、これから先、霊的に生き残ることはできなく       なるでしょう。       愛する兄弟姉妹の皆さん、啓示を受ける霊的な能力を伸ばすように、切にお       願いします。この復活祭の日曜日が、皆さんの人生を動かす決定的な時とな       りますように。聖霊の賜物を享受するために、そしてもっと頻繁に、もっと       はっきりと御霊の声を聞くために求められる霊的な業を行うことを選んでく       ださい。     「神の力と権能によるミニスタリング」リアホナ2018年5月号       さて、わたしが懸念していることを話してもよいでしょうか。それは、あま       りにも多くの兄弟姉妹が、神権の力と権能の概念を十分に理解していないこ       とです。彼らは、神の力を使ってその子供たちを祝福するよりも、私利私欲       を満たす方がよいと思っているかのような行動を取ります。       あまりにも多くの兄弟姉妹が、手に入れられるはずの特権を理解していない       のではないかと、わたしは危惧しています。例えば、一部の兄弟は神権とは       何か、神権のおかげで何ができるかを理解していないような行動を取ります。       具体的な例を挙げましょう。       最近わたしが出席したある聖餐会で、生まれたばかりの幼子が命名と父親の       祝福を受けることになっていました。若い父親は貴い幼子を腕に抱いて命名       し、それから美しい祈りをささげました。ところが、その子に祝福を授けな       かったのです。その愛らしい女の子は命名されただけで、祝福を授けられま       せんでした。その愛する長老は、祈りと神権の祝福の違いを知りませんでし       た。神権の権能と力により幼子を祝福できたのに、しなかったのです。何と       もったいないことだろうと思いました。       ほかの例を挙げましょう。姉妹たちを初等協会や若い女性や扶助協会の指導       者や教師として任命するときに、召しを果たす力を祝福として授けるのを怠       たる兄弟たちがいます。勧告と指示のみを授けるのです。また、ふさわしい       父親でありながら、妻と子供がまさに神権の祝福を必要としているときにそ       れを授けない人もいます。神権の力はこの地上に回復されています。にもか       かわらず、あまりにも多くの兄弟姉妹が、まことの神権の祝福を受けること       なく、この世のひどい試練を経験しているのです。何と悲しいことでしょう。       このような悲しい出来事はなくすことができます。       兄弟の皆さん、わたしたちは神の聖なる神権を持っています。主の民を祝福       する神の権能を持っているのです。「だれでもあなたが祝福する者をわたし       は祝福しよう」と言われた主のすばらしい約束について考えてみてください。       わたしたちには、イエス・キリストの御名により、御心に従って神の子供を       祝福する特権があります。ステーク会長とビショップの皆さん、皆さんが管       理する定員会のすべての会員が神権の祝福の授け方を理解できるようにして       ください。神の力を十分に求めるために必要な個人のふさわしさと霊的な備       えも含めてです。

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