神権会のレッスン
いつまでも幸せに
ゲレット・W・ゴング
十二使徒
日曜午前の部会
リアホナ2022年11月号 83ページ
【導入】
わたしたちのための神の計画に従えば、家族とともに永遠の喜びが与えられる。
【お話のまとめ】
愛する人々とともに味わう永続する喜びと永遠の時は、神の幸福の計画の真髄だ。
キリストよって、不死不滅(肉体の復活)と、家族とともに永遠の命を受けられる。
永遠の命と昇栄とは、神とキリストを知ることであり、神の力によって、神がおられると
ころに行くことだ。
わたしたちは、この世においても永遠にわたっても、お互いに、また家族とともに、新た
な霊的な理解や愛、悔い改め、赦しを見いだす機会と賜物を与えられている。
家族の回復に関する経験談
1)ある友人は、教会に加わったとき、家族関係が死で終わるとは限らないことを知り、
喜びを感じた。ところが、彼女は父との結び固めを望まなかった。良い父でなかったから。
彼女は、1年の間、断食し、祈り、父の神殿の儀式をした。眠っていたとき、白い服を全
身にまとった父が夢に現れて言った。「見てごらん。すっかり清くなったよ。神殿で儀式
をしてくれてありがとう。兄さんがバプテスマを受けるのを待っているよ。」
2)別の友人は、家族歴史を調べ、曽祖父を見つけたいと思っていた。ある朝、自分の部
屋に男性の霊がいるのを感じた。この男性は家族に存在を知られるよう願っていた。この
男性は、自分の曽祖父だと思っていた人物とは遺伝子上のつながりがないことを気付かせ
てくれた。
個人の癒しと平安に関する5つの教義上の原則
1)キリストは贖罪を通して、不死不滅の体を与えてくれる。
2)贖罪は、信仰を働かせ、悔い改めることでもたらされる。
3)神はわたしたちを知っていて、完全に愛している。悔い改める人々を保護する。
故意に悪事を選ぶ人、意図的に悔い改めを引き延ばす人、簡単に悔い改めようと思っ
て、計画的に、あるいは故意に戒めを破る人は、神に裁かれ、自分のすべての罪をは
っきりと思い出すことになる。
4)神殿の救いの儀式を代わりに行うことで、主のようになる機会が与えられている。
5)赦しを受けるためには赦さなければならない。
自分が必要とし、望んでいるものをほかの人に与えなければならない。
傷や痛みが深いとき、人間関係を修復し、心を癒すのは困難と思えても、
主は、どうすべきか分かるよう、自分の力を超えた力と知恵を与えてくれる。
救い主の助けがあれば、自分の高慢さや傷、罪を神に委ねることができる。
救い主のもとに行くにつれ、自分に目を向けることが少なくなり、裁くことは減り、
もっと赦せるようになる。
主の功徳と憐れみと恵みを信頼すれば、争いや怒り、虐待、他者から見放されること、
不公平、現世で肉体を持つことによって起こり得る肉体的および精神的な問題からの
解放が可能となる。
【補足情報】
霊界にいる人々とのつながりを経験した話
私が教会の集会で聞いた話。本人の了解を得ていないので伏字にしている。
私の経験
私は16歳で宣教師に会ったが、未成年だったので、親の反対で20歳になるまで、
バプテスマを受けられなかった。しかし、その間、家族歴史を調べ、神殿に送った。
私の両親は私が教会に入るのに反対していたが、先祖の系図づくりには協力してくれ
た。戸籍からはこれ以上調べられない状態になったとき、母は親戚に電話して、先祖
の記録を持っていないか聞いてくれたり、父は私が調べた系図をワープロで清書して、
親戚に配っていた。最終的には、両親は、しぶしぶながらもバプテスマを許可してく
れた。家族歴史を調べる作業を通じて、親は気持ちを和らげてくれたのかもしれない。
また、先祖が私の両親の心に働きかけてくれたかもしれない。
KT夫妻の経験
KT夫妻はアメリカに住んでいたときのある日、二人同時に同じ夢を見た。北海道に
住んでいたときに同じ支部にいた人たちが夢に出てきた。KT夫妻が北海道に住んで
いたのは、まだ東京神殿ができるずっと前で、神殿ができる前にその人たちは亡くな
っていた。KT夫妻は気になり、彼らが死者の身代わりの儀式を受けたか調べたとこ
ろ、まだであることが分かった。そこで、KT夫妻は北海道時代の友人に、彼らの名
前を神殿に提出し、儀式を受けてくれるよう頼んだ。頼んだ相手からはしばらく連絡
が来なかったので、儀式が終わったかどうか分からなかった。しかし、ある日KT夫
妻はまた二人同時に同じ夢を見た。今度は、夢に出てきた人々がこのように言った。
「これでやっと伝道に行くことができます。」後に、この夢を見た少し前に儀式が終
わっていたことが分かった。(霊界でもエンダウメントを受けて伝道に行くらしい。)
SK兄弟の経験
SK兄弟は3歳のときに、父が亡くなった。彼は19歳で、この教会に入った。彼が
ある日、父がどんな人だったかを、父を知る人たちに聞いてみたいと思った。父には
兄弟がいたが、父が亡くなってからは、連絡が途絶え、父の兄弟が今どこにいるのか、
母は知らなかった。しかし、彼は何かの手がかりを捜し求め、父がかつて設計の仕事
で働いていた米軍基地に連絡を取った。そこで父が所属していた設計事務所の連絡先
を教えてもらった。そして、父を知るかつての上司に会うことができ、父の話しを聞
くことができた。その人の話しによると、父は立派な人だったようだ。その人は父の
実家の連絡先を知っていたので、教えてもらい、その住所を訪ねた。しかし、近所の
人に聞くと、もう、父の両親は亡くなり、父の兄弟の連絡先は分からないとのことだ
った。彼はがっかりしたが、父のかつての上司とも話しができて、満足しなければい
けないと思いあきらめた。それから数ヵ月後、奇跡が訪れた。彼は父の身代わりの儀
式を神殿で受けるために、父の名前を提出していた。しかし、教会の管理本部で働い
ている同じワードの姉妹から「あなたのお父さんは、十年前に身代わりの儀式を受け
ているよ。」と言われた。はじめ彼は何を言われているのか分からなかった。実は、
教会の管理本部にはSK兄弟の父の弟が勤めていた。先の姉妹がSK兄弟の提出した
父の名前をコンピュータに入力しようとしていたところ、おじがその横を通り、ふと
画面を覗き込んだ。自分の兄の名前があるので彼は驚いた。そういう経緯で、すべて
が明らかになった。それを聞いたSK兄弟は、捜していた自分のおじが、同じ教会の
会員であったことと、自分の父が自分より前にバプテスマを受けていたことに驚いた。
AM兄弟の経験
AM兄弟は、ある日、変な夢を見た。山道を歩いていると、おばあさんが石に腰掛け
ていた。彼は、彼女に「何をしているんですか。」と尋ねたところ、彼女は、「儀式
を受けるのを待っているのです。」と言った。ここで夢から覚めた。その朝、家族と
食事をしているときに、彼は、この変な夢の話しをした。すると彼の息子が震え始め
た。実は、息子も同じ夢を見ていた。これは何かありはしないかと言うことで、神殿
に提出した自分達の先祖の名前に漏れがないか調べてみることにした。すると、先祖
のある女性の名前が漏れていることが分かった。彼は、その女性の名前を提出し、身
代わりの儀式を行った。
SG兄弟の経験
SG兄弟は仕事でトラブル続きだった。ある日、大変なことが起った。共同で事業を
行っていた相手が事業の資金三千万円を持ち逃げした。しばらく、食べることもでき
ない、夜も眠れない日々が続いた。ある日、これは自分が何かを怠っていて、それを
神様が気づかせようとされているのではないかと、彼は思った。そして、神殿での身
代わりの儀式を全うすることを怠っていた事に気づいた。それから、よく神殿に入る
ことにした。するとしばらくして、事業資金を持ち逃げした人が現れ、自分のしたこ
とを謝り、お金を返してくれた。それ以降、仕事でのトラブルもなくなった。
解説
ゴング長老は家族歴史や神殿活動の話をすることが多い。
今回は亡くなった自分の家族や先祖との関係を深める話。
家族の関係を回復するためには赦すことが大切。(1つ目の話)
2つ目の話は、少しわかりにくいが、次のようなことだと想像する。
この男性の霊は、血のつながりのある曾祖父で、大きな罪を犯した。
刑務所に長く入ることになったのかもしれない。
そこで、離婚し、子供たちは妻が育てることになった。
その後、妻だった人は再婚をした。この友人が曾祖父だと思っていた
人は再婚相手だったので、血のつながりがなかった。
この教会では、霊界にいる人々とのつながりを経験をした話をよく聞く。
1836年、カートランド神殿に預言者エリヤが現れて、この教会に、
現世と霊界をつなぐ力を回復したからだろう。
義理の親子との親子の結び固めは可能か。
多分、亡くなった人の場合は血縁が優先されると思う。
しかし、今、生きている人の場合はどうか。
例えば、ある家族が改宗して教会員になった。
夫婦は再婚していたので、父親と子供たちの血縁関係がない。
この家族は親子の結び固めができるか。
以前、総大会の話で養子と結び固めをした話がされた。
リアホナ2022年3月号デジタル版のみ
「養子縁組と家族歴史 永遠のきずな,永遠のつながり」
沖縄には「ユタ」という霊界にいる人々と交流ができる人々がいる。
この教会には聖霊の賜物があるので、そのような人々に頼る必要はないが、
沖縄の人々が先祖とのつながりを大切にしていることの表れだと思う。
私の現世での使命は、先祖の儀式を行うことだと思う。
たぶん、多くの教会員もそう。
霊界で福音を受け入れた人々にとって、子孫がこの教会に入ることが、のぞみ。
死によってバラバラになった家族を回復することがイスラエルの集合の一部。
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