御父の計画における神の愛

神権会のレッスン

御父の計画における神の愛

ダリン・H・ オークス
大管長会第一顧問

2022年4月 日曜午後の部会
リアホナ2022年5月号  101ページ


【導入】 ・回復された教会の教義と方針の目的は、神の子供たちを日の栄えの王国における救いと、  最も高い栄光である昇栄に備えること。 ・これらの神の計画は神の愛によるものである。
【お話のまとめ】 I.来世について ・誤解:善良な人々は天国に行き、悪い人々は地獄に行く。この2つだけ。  正解:神の子供たちは皆、最終的に栄光の王国に行く。3つの異なる栄光の王国がある。 ・「日の栄え」には、3つの階級がある。最も高いものが昇栄である。  御父とキリストのようになることができる。 ・教義と方針の目的は、神の子供たちを日の栄え、昇栄に備えることだ。  神殿の聖約と儀式が昇栄へ至らせてくれる。 ・ほかの栄光の王国もすべて、わたしたちの理解を超えるほどすばらしいものだ。 ・すべての王国には律法が与えられている。  日の栄えの王国の律法に従えない者は、日の栄えの栄光に堪えられない。  月の栄えの王国の律法に従えない者は、月の栄えの栄光に堪えられない。  星の栄えの王国の律法に従えない者は、星の栄えの栄光に堪えられない。  それぞれ自分が堪えることのできる王国に割り当てられる。 U.愛に満ちた神の計画 ・回復された教会の教えは、愛に満ちた計画の概念があってこそ完全に理解できる。 ・選択の自由を尊重する。教会は信教の自由を促進するために取り組んでいる。 ・宣教師を多くの国々に送り、教会員でない人々に人道支援を行うのは、  霊的、物質的な豊かさをすべての人に分かち合いたいから。 ・子供をもうけ、育てることは神の計画の一部である。 V.家族の重要性 ・家族は現世での関係に限ったものでなく、永遠に続く関係である。 ・回復された教会の使命は、神のすべての子供たちが、神が彼らに望む究極の到達点に  たどり着けるよう助けること。 ・救いは個人の問題だが、昇栄は家族の問題だ。 ・昇栄は男女間の永遠の結婚の聖約に忠実であることによってのみ得られる。 ・性別は、人の前世、現世および永遠の状態と目的にとって必須の特性である。 ・主は、男女間の結婚の教義を退ける社会的、法的な圧力に反対し、  男女の持つ違いを同一視したり、性別について混乱させたり、  性別を変えるといった変化に反対している。 ・サタンの攻撃の矛先は、性別、結婚、家族に向けられている。  性別について混乱させ、結婚をゆがめ、出産しないよう勧めることで、  昇栄に向けた進歩を妨げようとする。 ・助けとなる教えは1995年の家族に関する宣言だ。  永遠の成長をするうえで最も重要な部分である家族関係を定義している。 IV.教会員でない人への働きかけ ・自分たちとは同じようには信じていない人々とも平和に生活すべきだ。 ・御父は、皆のために、死後の人生と、栄光の王国を備えている。 ・神は全員に、神殿で受ける神の最も高い戒め、聖約、儀式を守ることにより、  可能な限り最高の祝福を求めて努力するよう望んでいる。 ・永遠の真理を人々に分かち合うよう努めなければならない。  しかし、常に彼らの決断を受け入れる。 ・わたしたちは神とすべての人を愛して力強く進まなければならない。 ・世界の歴史の中で、これほど、救い主についての知識が個人的に必要不可欠で、  一人一人の人間に直接かかわる時代はかつてなかった。 ・キリストの純粋な教義には、力がある。  それを理解し、実践しようとするすべての人の生活を変える。
【補足情報】 ・「お話のまとめ」へのコメント   ・意図的に神に反抗しない限り、だれでも天国(神の王国)に入ることができる。    しかし、天国には日の栄え、月の栄え、星の栄えの3つの階級がある。    星の栄えの王国は現在の地球の状態だと言われているので、    星の栄えの王国に行っても今より悪くなることはない。    むしろ、死なない、歳をとらない、病気にならないからだを手に入れるので、改善される。   ・大学で学ぶ学力のないものは、大学の授業についてゆけない。    高校で学ぶ学力のないものは、高校の授業についてゆけない。    結局、自分が一番幸せと思えるところに行く。   ・神は私たちを愛しているので、最高のものを与えたいと望んでいる。    しかし、最高のものを得るには、ある程度の努力が必要。    大学に入りたいなら、大学の試験にパスできるよう努力がいる。   ・私たちに与えられている子供を産み増えるという能力は、    神が持つ能力で、私たちはこの地上でその力を経験させてもらっている。    しかし、その能力は将来、昇栄したもののみが得られるもの。    とても貴重で神聖な能力である。   ・私たちがこの地上で得たものは次の世には持っていけない。    たとえば、家や家財道具、お金、社会的な地位。    唯一、家族は次の世に持っていくことができる。   ・この世の人生は演劇に例えることができる。    演劇で総理大臣や大企業の社長を演じても、    演劇が終わるを普通の人にもどるように、    この世の人生が終わったら、このような社会的地位はなくなる。   ・教会は同性結婚に反対しているが、    そのような人を差別、迫害することを禁じている。    教会は次のように主張している。    「わたしたちは,人種,民族,宗教的信条,経済状況,     あるいは性別や性的嗜好の違いに基づく迫害を含む,     あらゆる種類の迫害と報復に反対します。」 ・家族 世界への宣言 ・「家族 世界への宣言」へのコメント   ・私たちはこの世に生まれる前、天の両親の子どもとして、神さまの元に暮らしていた。    (当教会独自の教え、つまり、他の教会には失われている真理。     これ以降、当教会独自の教えが続く)   ・性別は霊の段階で決まっていた。   ・前世で神の計画を聞かされていた。   ・家族関係は死を超えて続く。神殿の儀式が必要。   ・アダムとエバの使命は家族を作ること。    堕落して、子供を作れるからだになったのは、むしろ、神の御心にかなった。   ・夫と妻のそれぞれの役割   ・家庭が社会の中心にないと社会は崩壊する。    社会が崩壊する原因は、富への執着心と性的不道徳。    マラキ4:5-6    見よ、主の大いなる恐るべき日が来る前に、わたしは預言者エリヤをあなたがたにつかわす。    彼は父の心をその子供たちに向けさせ、子供たちの心をその父に向けさせる。これはわた    しが来て、のろいをもってこの国を撃つことのないようにするためである。    悪人ばかりになるので、滅ぼされる。   ・1995年はWindows95が発売された年。    Windows95でだれでもインターネットを使えるようになった。そのことによって、    現実の異性でなく、インターネット上の異性を見て性欲を満たせるようになった。    家庭の中では、家族のそれぞれがネットを見るのに熱中して、家族の会話がなくなった。    家庭を持たなくても、家庭で得られるはずの満足が得てしまえるようになった。    事実、結婚しない人が増えたり、自分の楽しみを優先し育児放棄する親が多くなった。    そうなることを見越した神は事前に預言者に霊感を与えて、この宣言を出した。    そのような例は、日曜学校の学習教材「私に従って来なさい」にも言える。    このプログラムが始まって1年後に新型コロナウイルスの蔓延で教会が閉鎖されたとき、    それぞれの家庭で福音を学習できるように備えられていた。 ・神の計画に感じる神の愛   ・末日聖徒イエス・キリスト教会が教える神の計画は、回復された教義なので、    一般的なキリスト教会の教える神の計画よりも、神の愛を感じることができる。   ・一般的なキリスト教会では、キリストの教えを聞くことなくこの世を去った人は、    霊界ではキリストの教えは伝道されていないし、死者のための儀式もされないので、    みんな地獄に行くことになる。人類の歴史の中では、キリストの教えを聞く人の    方がまれなので、ほとんどの人が地獄に行くことになる。   ・日本では、キリスト教徒が人口の1%ほどしかいない。    日本人がキリスト教を受け入れない原因の一つがこれではないかと言われている。    フランシスコ・ザビエルは、布教していた日本人にこう言われた。    「洗礼を受ける私達は天国に行くことができますが、     洗礼を受けられなかった私達の先祖は天国に行けないのでしょうか」    洗礼を受けないと天国に行けないので、フランシスコ・ザビエルは    先祖は地獄に落ちてしまうと答えた。    すると質問した日本人が「先祖が地獄に行くなんて、あなたたちの神様は    無慈悲だし、無能じゃないか。全能の神なら先祖くらい救ってくれても    いいじゃないか」って泣いたそうだ。    先祖とのつながりを大切にする日本人にとって、一般的なキリスト教の教えは、    心に響かないのだろう。   ・一方、末日聖徒イエス・キリスト教会では、霊界でも、キリストの教えが伝道され    ていて、神殿で死者のための儀式が行われている。神の愛を感じることができる。    キリストの教えを受け入れなくても、星の栄えという天国に行くことができる。    星の栄えの王国は、地獄のような所でなく、今の地球の状態の場所なので、今の境    遇より悪くなることはない。これも神の愛が全ての神の子供に向けられている例で    ある。ある教会が行っているような地獄に行くと脅して人を従わせることはしない。   ・一般的なキリスト教会では、アダムとエバが善悪を知る木の実を食べたために、    人類に不幸が入り込んだので、アダムとエバを責めることしかしない。    一方、末日聖徒イエス・キリスト教会では、アダムとエバの選択が、私たちが、    この地上で、子供を産み育てるという、天の父母のような経験をする機会を得たと    教えている。ここからも神の愛を感じることができる。   ・一般的なキリスト教会では、私たちがこの地上で生まれる前のことを教えていない。    人類は神が作った創造物の一つだと考えている。    一方、末日聖徒イエス・キリスト教会では、私たちがこの地上で生まれる前、天の    父母の霊の子供として、生まれ、御そばで育てられたと教えている。人は将来、天    の父母のようになることができるよう、成長の場として、この地上に私たちを送ら    れた。これが分かると、神の愛を感じることができる。

ホーム