神殿を通して得られる祝福

聖餐会の話

2024年9月29日


・神殿の儀式   数あるキリスト教会の宗派の中で、神殿があるのは、   末日聖徒イエス・キリスト教会だけです。   神殿は神聖な場所で、神様や天使たちがいらっしゃる場所です。   神殿には、教会員でも、ふさわしい人だけが入ることを許されています。   神殿では、次の3種類の儀式が行われています。   1つ目は、死者のための代理の儀式です。   2つ目は、家族が永遠に結び固められる儀式です。   3つ目は、昇栄するための儀式です。   1つ目の「死者のための代理の儀式」について説明します。   私たちが死んだあとに行く霊界には2つの区域があります。パラダイスとひとやです。   ひとやという言葉は昔の言い方です。これは牢屋や刑務所のことです。   パラダイスには、キリストの福音を受け入れて、福音の儀式を受けた人が行きます。   パラダイスでは、この世のつらいことから解放されて、やすみと平安を得ます。   ひとやには、キリストの福音を受け入れなかった人が行きます。   ひとやでは、この世で犯した罪について反省をします。   残念なことに、キリストの福音に接する機会のなかった人もひとやにいます。   そういうわけもあって、ひとやにいる人はとても多いです。   ひとやの人たちは、パラダイスから来た宣教師から福音を聞くことができます。   キリストの福音を受け入れた人は、バプテスマを受けることによって、   ひとやから解放されてパラダイスに行くことができます。   しかし、肉体を持たないので、バプテスマを受けることができません。   そのため、生きている人が神殿で代理のバプテスマを受けます。   2つ目の「家族が永遠に結び固められる儀式」について説明します。   なにもしないと、死ぬことによって、夫婦や親子関係は解消されます。   しかし、神殿で結び固めの儀式を受けることによって、   家族の関係を永遠に続けることができます。   私たちには親がおり、その親にも、親がいます。   これはずっと昔から続いています。   私たちの子供には、さらに子供を持ちます。   これはずっと未来に続いて行きます。   結び固めの儀式は、先祖から子孫へとくさりのように結んでいきます。   最終的には、すべての人はアダムとエバにつながります。   すべての人同士はアダムとエバを通して一つにつながります。   3つ目の「昇栄するための儀式」について説明します。   私たち全人類は天にいらっしゃる父なる神様と母なる神様のもとに生まれた   霊の子供たちです。   私たちは成長し、父なる神様と母なる神様ようになることができます。   このことを「昇栄」すると言います。   そのためには神殿でエンダウメントという儀式を受けます。   この儀式で示される聖約を交わし、それに従うことにより、   昇栄に必要な知識と力を授かります。   父なる神様と母なる神様はかつては人間でした。   彼らの父なる神様と母なる神様から霊の子供として生まれ、育てられ、昇栄しました。   その父なる神様と母なる神様にも、彼らを生み育てた父なる神様と母なる神様がいます。   これは永遠の過去から続いています。   私たちが父なる神様と母なる神様ようになると、霊の子供たちを生み育てます。   その子供たちは昇栄すると父なる神様と母なる神様ようになります。   これは永遠の未来に続いて行きます。   エンダウメントの儀式では、霊の先祖から子孫へとくさりのように結んでいきます。   肉体の先祖と子孫、霊の先祖と子孫、この2重のくさりが神殿でつながります。   これが、神殿を通して得られる最大の祝福です。   祝福とは、神様からいただく恵みのことです。 ・啓示   その他の祝福について、いくつか紹介します。   その1つは、神殿では、啓示を受けやすいことです。   啓示とは、神様から直接、知識や知恵を受けることです。   分からなかったことが分かるようになったり、   問題を抱えてているときに解決策を思いついたりします。   心が傷ついたり、疲れたり、苦しいときに、慰めや平安を受けます。   アダムとエバがこの地上に送られる前、天上において、霊の子供たちの間で、   大きな戦いがありました。神様に従う者と反抗する者の間での戦いです。   その結果、サタンの軍勢は霊の体のまま、天上から地上に落とされました。   その数は霊の子供たちの3分の1でした。   アダムとエバの時代から約1000億人の人が地上に来たと言われますから、   サタンの軍勢はこの地上にすくなくとも500億人はいると思われます。   今の地上の人口が約80億人なので、サタンの軍勢ははるかに多いです。   彼らは私たちが神様からの啓示を受けられないように邪魔をしてきます。   しかし、神殿には、サタンの軍勢が入れないようになっているので、   私たちが啓示を受けるのを邪魔するものが居ません。   ですから、神殿では、啓示が受けやすくなっています。   また、サタンの軍勢の攻撃から解放されて、休みを得られます。   温泉に入ると体が癒されるように、神殿に入ると心が癒されます。   知恵の言葉が与えられているのも、私たちが啓示を受けやすくするためです。   アルコールやその他の精神に害を及ぼす物質は、私たちの霊がサタンの軍勢の   攻撃に対抗する抵抗力を弱めてしまいます。   この状態では、悪霊の誘惑に負けてしまい、神様からの啓示を受けられません。 ・天使の助け   他の祝福は、天使の助けを受けられるようになることです。   霊界にいる人々がバプテスマを受けると、ひとやから解放されてパラダイスに行くことを   先ほど説明しました。、   さらにエンダウメントを受けると神様の御業のために働くことができるようになります。   その一つが、宣教師となって、ひとやにいる人々に福音を教えることです。   また、ほかにも天使として、この地上にいる人々を助け、導くこともあります。   先ほど、この地上には、サタンに従う多くの者たちがいると言いました。   しかし、恐れることはありません。神様に従う天使たちも多くいるのです。   私たちが神殿で代理の儀式を行うことによって、天使の勢力が増していきます。   特に、神様と聖約を交わし、それに従う人を、天使たちは助けてくれます。   守護する天使の多くが自分の先祖だと言われています。それは大きな祝福です。 ・アブラハムに約束された祝福   さらに他の祝福は、アブラハムに約束された祝福を受けられることです。   アブラハムの聖約は現在、神殿で行われている聖約と儀式として回復されています。   アブラハムは神様と特別な聖約を交わしました。   その聖約はアブラハムの子孫であるイサク、ヤコブ、イスラエルの民へと   受け継がれました。   しかし、イスラエルの民がこの聖約から離れ、世界各地に散乱していったことにより、   この聖約と儀式は失われました。   カートランド神殿で回復された3つの神権の鍵が、アブラハムの聖約を回復しました。   アブラハムは神様と聖約を交わしたとき、3つの約束を受けました。   それが、土地の約束、子孫の約束、祝福者の約束です。   1つ目の「土地の約束」について説明します。   ・アブラハムの子孫には豊かな土地が与えられます。   ・一つは、カナンの地(現在のパレスチナ)、もう一つはアメリカ大陸です。   ・末日には、散らされたユダヤ人(ユダ部族)は再びカナンの地に戻って来ます。    これは1948年に実現しました。    また、ヨセフや行方知れずの部族はアメリカ大陸、いわゆるシオンに集合します。   ・現代では、それぞれの地域の教会がシオンのステークとして指定されていて、    そこに集合します。パレスチナやアメリカに集合しなくてもよくなっています。    このことにより、アブラハムの子孫は散乱したまま、集合することができます。   ・この土地の約束は、カートランド神殿で「イスラエルの集合の鍵」として、    モーセを通じて回復されました。   ・福千年では、地球上にキリストが治める神の王国が建てられ、そこに住めます。   ・最後の裁きの後は、地球が日の栄えの王国になり、そこに住めます。   ・私たちが昇栄した後は、自分の王国を持つことができます。    つまり、神様のように自分の宇宙を創ることができます。   2つ目の「子孫の約束」について説明します。   ・アブラハムの子孫は星の数のように増えます。   ・アブラハムの血統上の子孫だけなく、バプテスマを受けた教会員も    アブラハムに養子縁組され、アブラハムの子孫になります。   ・末日から福千年にかけて、神様のすべての子供たちが、家族の結び固めを受けます。   ・この子孫の約束は、カートランド神殿で「結び固めの鍵」として、    エリヤを通じて回復されました。   ・私たちが昇栄した後は、私たちは多くの霊の子供たちをもうけることができます。   3つ目の「祝福者の約束」について説明します。   ・アブラハムの子孫は全人類に祝福をもたらす者となります。   ・教会員も含むアブラハムの子孫は福音と神権を持ちます。    神権の権能によって、すべての国民に福音を宣べ伝え、救いと昇栄に導きます。   ・イスラエルの民は聖書やモルモン書を記し世界に広めました。   ・ユダの子孫からキリストが出ました。   ・アブラハムの子孫は人々にキリストを迎える準備をさせます。    すなわち主の再臨に備えて、シオンを建設します。   ・この祝福者の約束は、カートランド神殿で「アブラハムの福音の鍵」として、    エライアスを通じて回復されました。   ・私たちが昇栄した後は、私たちは自身の霊の子供たちに祝福を与える者になります。 ・アブラハムの福音   先ほど出た「アブラハムの福音」という言葉について、説明をしたいと思います。   「アブラハムの福音」は「キリストの福音」と比較するとわかりやすいです。   キリストの福音は「救い」のための福音です。   すなわち、再び神様と共に住むことができます。   バプテスマの聖約と儀式に従うことによって得られます。   アブラハムの福音は「昇栄」のための福音です。   すなわち、神様のようになることができます。   神殿の儀式であるエンダウメントと結び固めの聖約と儀式に従うことによって   得られます。   キリストの福音によって、人は救われる側の者になります。   アブラハムの福音によって、人は救う側の者、すなわち全人類を祝福する者になります。   キリストの福音では、「聖霊の賜物」という力が与えられます。   アブラハムの福音では、「聖霊の全き」という力が与えられます。   「聖霊の全き」は、聖霊を通して与えられる全ての力です。   「聖霊の賜物」よりもレベルの高い力です。   聖霊の賜物は、聖霊を通して、神様から、導き、助け、癒し、慰め、平安など   を受ける力です。   主に、自分自身のために使われる力です。   聖霊の全きは、神様の御業の全てを行う力です。   この力により、神様の子供たちを集め、救いと昇栄に至る聖約と儀式に導き、   神様の子供たちを結び固め、結び固められた神様の子供たちが住まう神の王国、   すなわち、シオンを築くことができます。   主に、霊界を含めた全人類に祝福をもたらす力です。 ・神殿での気づき   神殿で儀式をうけていると、毎回、新たに気づくことがあります。   別の言葉で言うと、啓示を受けます。   神殿で受けた啓示は、神殿の外では話さないように言われていますが、   差支えない範囲で、3つほど紹介したいと思います。   1つ目は、とばりで教えられる言葉は、国歌の「君が代」を思い起こさせることです。   「君が代」の「君」とは天皇を指していると言われています。実は、この歌詞の元は、   約千年前の古今和歌集に納められている短歌です。これは、お年寄りの健康長寿と   子孫繁栄を祝う歌です。いわゆる、その家の族長を祝う歌なので、国歌としては、   国の族長である天皇を祝う歌ということになります。歌詞の中の「千代に八千代に」   には、族長の子孫が多くの世代へ続くことを表しています。「さざれ石のいわおと   なりて」は、族長の多くの子孫が一つの大きな集団に結び固められることを表して   います。「苔のむすまで」はその集団に緑豊かな土地が与えられることを表しています。   「むす」という言葉は「結ぶ」という言葉に通じていて、結婚も意味しています。   また、結婚の結果生まれた「むすこ」「むすめ」も象徴しています。   2つ目は、エバは賢いすぐれた人だったということです。   聖書だけの情報では、エバは簡単にサタンにだまされた愚かな女性だと思われがちです。   実は、熟慮を重ねた結果、人類を生じるため、そして、人類の成長ため、禁断の実を   食べることを決断した女性でした。この決断が実際は神様の計画にかなっていました。   神様はご自身の霊の娘の中で、一番優れた娘を人類最初の女性として、   地上に送られたのだと思いました。   3つ目は、エンダウメントの儀式で分かるのは、神の計画の全ての場面で、キリストが   中心になってかかわっていることです。   キリストが活躍されたのは、ベツレヘムで生まれてから、カルバリの丘で亡くなられるま   でだけではありません。天上と地球上のすべての歴史にかかわっています。   天上での大会議から始まって、天上でのサタンの軍勢との戦い、地球の創造、あらゆる時   代での預言者を通した人類の導き、人類の贖い、教会の設立、教会の回復、再臨、福千年、   最後の裁きまでに及びます。 ・沖縄での話   私は、この8月30日から9月15日まで、沖縄に出張してきました。   この間、沖縄で聞いた話と経験した話をします。   沖縄の平和祈念公園には「平和のいしじ」と呼ばれる石碑が設置されていて、   約24万人の沖縄戦での戦没者の名前が刻まれています。   沖縄ステークの会長会は、沖縄県と交渉した結果、この24万人のデータをもらうことが   できました。既に、約10万人の情報をファミリーサーチに入力したとのことです。   沖縄の教会では福祉会と協力して一人親世帯を対象に定期的に食料を配布する活動を   おこなっています。そのこともあって、教会と行政機関に良い関係が築けています。   国家議員である沖縄の教会員の糸数姉妹は、沖縄県知事の玉城デニーさんと友達なので、   沖縄神殿のオープンハウスに彼を連れてきたようです。   このことも、平和のいしじの名簿をもらえたことにつながっているかもしれません。   沖縄では、神殿活動に熱心な教会員が多く、毎週のように沖縄神殿に通っています。   私が沖縄滞在中に、毎週神殿に通う教会員に連れられて、2回、神殿に行ってきました。   神殿では、同じワードだったある兄弟に会い、お話しをすることができました。   彼は毎週木曜日と土曜日に神殿に通っていて、今回で54回目だと語っていました。   その数に驚きましたが、数を数えていることにも驚きました。   沖縄神殿の会長会は、熱心な教会員おかげで、儀式対象の亡くなった先祖の名前が   枯渇してしまうのを心配していました。しかし、平和のいしじの情報が手に入って、   その心配がなくなるでしょう。おそらく福千年まで持つと思います。   福千年では、バプテスマを受け入れた死者が復活しますので、記録が現存しない人々に   ついては、復活した人々が持っているの情報をもとに儀式を進めることができます。   儀式を進めるほど、どんどん過去の人々が連鎖的に復活していきますので、最終的には、   この世に生まれたすべての人々が儀式を終えることができます。

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