エピローグ

大背教の時代


・その後、イエス・キリストの立てられた教会では、迫害が激しくなり、教会の管理者の権能を持つ使徒がすべて殺されたため、教会全体を管理するものがいなくなった。

・教会の統括管理者を失った教会は、各支部ごとに別々なものに変容していった。あるものは、ギリシャ哲学と取り入れたりなどして、初期のキリストの教えから離れていった。このようにこの世から、正しいキリストの教会が失われた。

ジョセフ・スミスを回復の預言者として召された

・合衆国ニューヨーク州では1820年ころ、キリスト教の教派間で論争が起こっていた。
・14歳のジョセフ・スミスは、どの教派に加わるべきか思い悩んでいた。

・1820年の早春の朝、彼は人目を避けて森に入り、神に祈った。

・すると輝く一筋の光の柱が降りてきた。そして、彼の真上の空中に天父とキリストのお二方がお立ちになった。天父はキリストを指して「これは私の愛する子である。彼に聞きなさい。」とおっしゃった。ジョセフはキリストに、どの教派が正しいのか、どれに加わったらよいのか尋ねた。しかし、その答えは、どれも誤っているので、どれにも加わってはいけないということだった。
・1823年9月21日の夜、彼は寝室に入り、祈っていたとき、天使モロナイがあらわれ、神がジョセフにあることを成し遂げさせようとしていると告げた。
・ジョセフは1年ごとにモロナイと会って、神がなそうとしている事について、教えを受けた。

・1827年9月22日、モロナイはジョセフに金版、「ウリムとトミム」(翻訳器)、胸当ての三品を渡した。ジョセフは金版の翻訳を開始し、1830年にモルモン書として出版された。
・1829年5月15日、ジョセフは知り合いのオリヴァ・カウドリの助けをかりて金版を翻訳していたときに、バプテスマ(洗礼)について神に尋ねようということになった。二人で森に入り、祈っていると天の使いが下ってきた。彼はキリストにバプテスマを施したヨハネであった。彼は二人にアロン神権を授けた。二人は川に入り、お互いにバプテスマを授けあった。
・その同じ年、その二人は、キリストの使徒であるペテロ、ヤコブ、ヨハネからメルケゼデク神権を受けた。

・1830年4月6日、ジョセフ・スミスのほか計6人によって、ニューヨーク州で、末日聖徒イエス・キリスト教会が設立された。

再臨される

・将来、エルサレムのあたりで最後の大戦争が起こる。(ハルマゲドンの戦い)
・その後、イエス・キリストは再び地上においでになる。このときはベツレヘムにお生まれになった時のようではなく、力と栄光をもって来られる。
・キリストが再臨される日は、悪を行う人には恐ろしい日となる。悪人は主が再臨される時の輝きに焼き尽くされて滅びる。
・正しい人にとっては、輝かしい日となる。義人は救い主に会うために天に上げられる。すでにこの世を去った義人は復活してキリストにまみえる。

福千年の間地球を統治される

・キリストの再臨ののち、キリストが千年間、地球を統治する。
・福千年になると、全世界がエデンの園のような楽園になり、陸地は創造当初のように一つになる。また、サタンは縛られ、人を誘惑する力を失い、戦争が起こらず、病気や死がなくなる。

最後の裁きをおこなわれる

・福千年が終わると、サタンはわずかの間だけ、解放される。サタンの軍勢が神の軍勢に戦いを挑むが、サタンと彼に従うものは、永遠に地球から追放される。(ゴグとマゴグの戦い)
・そのあと、悪人も含めすべてのものが復活し、キリストにより裁きが行われる。人々はその信仰と行いによって裁かれ、その後の住むべき世界が決められる。

キリストの生涯と教え

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