あなたがたに新しい掟を与える。

互いに愛し合いなさい。

ヨハネ13・34

 

わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る(ヨハネ14・23)

戒め

 

 

 

1.聖書

2.グリニョン・ド・モンフォール

3.マーリン・キャロザース

 

 

 

 

 

1.聖書

 

 

ヨハネ13・34−35

 

あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。

 

 

 

ヨハネ15・12

 

 これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。わたしがあなたがたを愛したように、互に愛し合いなさい。これがわたしの掟である。

 

 

 

ヨハネ15・17

 

互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。

 

 

 

 

2.グリニョン・ド・モンフォール

 

 

グリニョン・ド・モンフォール/聖母マリアへのまことの信心/山下訳/171

 

第七節 第七の理由―この信心は、隣人に大きな善をもたらす

 

171.この信心を推薦するもう一つの理由は、この信心の実行が、隣人に大きな善をもたらす、ということです。事実、この信心によって、わたしたちは最もすぐれた方法で、隣人愛を実行することができるのです。すなわち、わたしたちはマリアのみ手をとおして、自分のもっている最も貴重なもの―つまり、わたしたちのすべての善行のつぐない価値と祈求価値を、隣人にほどこすのです。どんなに小さな良い考え、どんなにわずかな苦しみでも、例外ではありません。わたしたちがすでに獲得している、また死ぬ日まで獲得できる、すべてのつぐないのクドクは、マリアのお望みのままに、あるいは罪びとの回心のため、あるいは煉獄の霊魂のすくいのために、使われるのです。

 これこそ、隣人を完全に愛することではないでしょうか。これこそは、キリストの本当の弟子であることを実証するしるしではないのでしょうか。「もしあなたがたの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることをすべての人が認めるのです」(ヨハネ13・35)と、イエズスが仰せになったからです。

 これこそはまた、虚栄心の心配もなしに、罪びとを回心させる手段ではないでしょうか。これこそは、自分の身分上の義務を果す以外に、ほとんど何もしないで、りっぱに煉獄の霊魂をすくう手段ではないでしょうか。

 

 

 

 

3.マーリン・キャロザース

 

 

マーリン・キャロザース/この世に天国を/P20

 

 時として、クリスチャン同士が教会でうまくいかないことさえあります。でもイエスは、「あなたがたが互に愛し合っているのを見て、人々はあなたがたが私の弟子であることを知るようになります」と言われたのです。

 教会が冷たく、教会員が互に厳しく批判的であると感じられるときは、赦そうとしない精神がすべての喜びと愛を消しているのかもしれません。あなたがそんな教会にいるならば、あなたをそこに置いてくださったことを神に感謝し、自分自身の態度をよく調べてみてください。

 パウロは書いています。「互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。これらすべてのことに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。また、キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい」(コロサイ3・13−15)。

 もしすべてのクリスチャンが、互に愛し、赦し合うという責任と特権にふさわしく生きていたなら、今よりはるかに少ない教派しか今日、存在していないことでしょう。常に赦し、愛すること、平和で心を満たすこと、常に感謝することは私たちのすばらしい特権なのです。