キャッチアップ

「お前ちょっと考えろよ」と画面に向かってぼやいている人を見たこと があるでしょう。あるいは貴方自身がそう言っているかもしれませんね。

これが果たしてお金を取って作ったプログラムなのかと目を疑いたくなる ソースコードを目にすることが珍しくありません。ソフトウェア産業に携わる 人間の一人として、これはとても悲しい(大抵は腹立たしい)ことです。自分の 作ったソフトウェアに対して、これは私が作りましたと胸を張って言える様な 仕事をしたいものです。

とんでもプログラムのパターンの1つとして、(おそらくは)自分の知っている 機能だけで何でもやってやろう、という雰囲気ごってりのものがあります。例えば データは何でも配列で持つもの、VectorとHashMapだけを使うもの、キーが整数 の場合でもdangling ifでやるもの、etc.

確かに現在の最新技術をすべてキャッチアップするというのは困難な事です。 J2SDK1.4にも、nio、logging、XML処理、JCEやJSSE等のセキュリティ、Printing、 Imaging I/O、Java Web Start、アサーション、Preference API、正規表現、etc.etc. とても多くの機能拡張(オプションを標準にしたものも含め)がなされており、 これをフォローするだけでもたっぷり時間が掛かるでしょう。

これ以外にもUMLやらデザインパターンやら、勉強することは山ほどあります。 これを通常の開発の業務をしながら身に付けてゆくのはとても大変な事です。

でもですね、それが我々の仕事なのですね。プロならやらなければならない のですね。始めから無理だとあきらめてはいけないのです。自戒を込めて。


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