柄刀さんは新しい世代の本格ミステリ作家で、私が一番好きな作家の一人です。 単発のものやシリーズものなどいずれも読んで面白かったです。
「サタンの僧院」の続編ということになるのですが、実際問題としては 独立した作品です。連作短編なので一気に最後まで読む必要 もなく、読みやすい作品といえます。アーサーが不可能状況が「奇跡」 であるかどうかを調べてまわるという変わった設定ですが、トリックと 謎解きを素直に楽しむ本格ミステリ作品でしょう。