結婚後は極端な寡作になりましたが、根強いファンがいる新井素子さんです。
新井さんのデビュー作で、星雲賞受賞作で、今はもうない奇想天外社から ハードカバーで発行されました。「ずれ」「大きな壁のうちと外」も 入っているお得な本です。「あたしの中の・・・」自身はSFのアイデアの 面白さよりも、文章の独特のノリが印象に残る作品です。アイデアとしては 「大きな壁のうちと外」の方がその後の新井さんの作品世界につながるもの だと思います。