最近は映画といっても、子供向け作品をみるために無理やり映画館につれて行かれるくらいで、自分が見たいものはDVDになっています。というわけでDVD棚にある作品について少し書いてみます。
監督はBarry Levinsonで、Steven Spielverg presentsとなっています。もちろんドイルの作品には若き日のホームズについては何もありませんので、この映画オリジナルの脚本です。
雪のちらつくロンドン、そして(多分)パブリックスクールというとハリーポッターの世界に似ているわけですが、実際映像も同じような雰囲気があります。高校生くらいのワトソンがロンドンの学校に転校してきてホームズに出会い、連続不審死の謎に遭遇するという冒険譚になっています。ホームズ役のNicholas Roweの顔が今ひとつ締まりがないので迫力に欠けるのと、エリザベス役のSophie Wardがそれほど美人ではないので思い入れしにくいのですが、お話は面白いと思います。でも謎の狂信的宗教集団はインディージョーンズ魔宮の伝説そのままですな。
監督はBrett Ratnerで、Anthony Hpokins演じるレクター博士ものの第3弾です。といっても物語の時間軸上では3作の一番最初の事件になります。原作を映画化するときに「羊たちの沈黙」を最初にもってきたのでこうなっちゃったのですが、「羊」があんなに受けるとは思わなかったんでしょうね。あるいは1発目が本作だとレクターのインパクトが弱いという判断かもしれません。というのも本作ではレクターはメインではないのですね。原作では完全にバイプレーヤーの位置づけです。
ストーリーは噛み付き魔の犯行と目される女性ばかり狙った連続猟奇殺人事件にFBIの捜査官が挑むというものです。FBI捜査官グレアム(Edward Norton)は冒頭で自身が襲われながらも食人鬼レクター博士を捕まえます。その後療養のため捜査の最前線からは引退しますが、その縁あってか猟奇犯罪の専門家とみなされ、事件捜査に関わる事になります。グレアムが折に触れて収監されているレクター博士にコメントをもらうというのが普通の捜査とは違うところです。最後は1回どんでん返しが入りますが、犯人が射殺されてめでたしめでたしです。
犯人役はRaiph Fiennesでそれなりに存在感を出していますが、本シリーズではレクター博士が圧倒的な存在ですから、ちょっと損をしている感じです。犯人がなぜRed Dragonとして噛み付き魔になってしまうのかという心理的考察が浅いような気がしますが、原作もあまり変わらないのでしょうがないでしょうか。忠実に作っているようですから。
映画の出来は良いと思います。雰囲気は好きです(危険なコメント)。
Robert Zemeckis監督作品です。ちゅうかSteven Spilberg presentsの方が通りが良いのかも。内容は皆さんご存知の通りですね。3部作で最初のが一番好きという人は多いでしょう。一番判りやすいですから。2は1を、3は1と2を観ていないと意味が判らない処が多いと思います。というか1を観ずに2とか見る人はそもそも想定外なんでしょうね。
Michael J. Foxがまだ元気に飛び回っているのが、後の彼(パーキンソン病で車椅子生活)を知ると痛々しく見えるのが辛いところですが、とにかく映画の面白さを詰め込んだ最高の作品です。
真下耕一監督作品。原作はもちろん高千穂遥で、企画コーディネーターもしています。1987年劇場公開作品です。
同じ高千穂遥原作、日本サンライズ作品には1983年に公開された「クラッシャージョウ」(安彦良和監督作品))がありますが、ダーティペアはこのクラッシャージョウの中でチラッと出てきた後に、1985年にテレビシリーズが放映されました。全26話放映後、OVA(Original Video Animation)も10話製作されています。このテレビシリーズとOVAもDVDになっています。
で、劇場版ですが、う〜んどうでしょう。原作は文句なしに面白いし、テレビシリーズもそこそこ良かったですし、OVAはなかなか良かったと思うのですが。劇場で見るのとTVモニタで観るのでは感じも違いますし、公開された頃というのはバブル真っ盛りなので、こういうのもありなのかなとも思うのですが、TVの30分の脚本を無理に劇場版に引き伸ばしたのではないか、と思うくらい深みがなかったです。やたらと音楽で時間をつないでいるような気もしますし。話自体はそれほど悪いものではないと思うのですが、なんとも間延びしているように感じました。残念ですね。