川崎・鶴見

ここから下はポエム

あなたは
少年時代に自転車で駆け回っていた頃の
気持ちに戻って
車で線路の下を走り抜けながら
「これをまっすぐ行って、左へ曲がれば
 ここがどの辺なのか
 君もすぐに思い出すよ! 」
というけれど

わたしには
初めて来たまちなのに

そもそも
工業地帯として有名なこのまちの
線路よりも海側に
人が住んでいること自体
わたしの想像を絶していたのに

気がつくと
わたしが育ったまちにあるものと
たいして変わらぬ
小さくてにぎやかな商店街に出ていた

ここが あなたの
生まれ育ったまち

ここまではポエム