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鶴居軌道跡を歩く 前書き |
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『地形図でたどる鉄道史・東日本編』(今尾恵介著/JTBキャンブックス)を購入し、その表紙をめくり、見返しを見た時、「うおー」と感動しました。そこには、釧路湿原周辺の昭和41年発行の地図が掲載されているのですが、今まで全く知らなかった、たくさんの軌道があったことを知らされたからです。下車したことのあるJR釧網本線の塘路駅からも、東西に軌道が延び、未だ行ったことのない、湿原の西側にも長い軌道があったと知り、それらの活躍していた時代に思いをはせずにはいられませんでした。それらは、開拓を目的として、北海道内に次々と建設されたものだと知りました。 また、すでに持っていた『鉄道廃線跡を歩く』の第1巻に、ちゃんと「鶴居村営軌道雪裡線」(鶴居軌道と略します)が掲載されているのを改めて読み直し、いくつかの遺構と、湿原の探勝路として廃線跡が残されていると知りました。「次に北海道に行く機会があったら、きっとここへ行こう」と思いました。 さらにもう一つ、たまたま図書館で『自然ガイド 釧路湿原』(杉沢拓男著/北海道新聞社)を借り、写真や解説を読み進めていくと、後半に「歩く地図」があり、いくつかのポイントごとに詳しい解説がある中に軌道跡もちゃんと載っていました。いつ行くことになるかわからないながら、「この本は手元に置きたい。」と思い、後日購入。そうして暇な時に開いては、他の北海道の地図に軌道跡を書き込んでみたりして、楽しんでいました。 今回は、湿原の探勝路としての軌道跡歩きを目的としました。場所は釧路湿原・北斗展望台から温根内ビジターセンターの区間です。「まっすぐまっすぐ、お花を見て歩く」廃線跡歩きです。(2002年7月) 参考文献: 『地形図でたどる鉄道史・東日本編』(今尾恵介著/JTBキャンブックス)
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