←歩く
表紙へ
西沢森林軌道を歩く 前書き

 

 『鉄道廃線跡を歩く』第10巻の中、入川森林鉄道のページ(81ページ)を読んだとき、ガックリきました。
「山梨県側にある西沢森林軌道は...(中略)最近、歩きやすいようにと線路の撤去・埋め立てが行われてしまった..(後略)」

 『鉄道廃線跡を歩く』第1巻で、ハイキングコースとしても整備されているのを知った、西沢森林軌道。景勝「七ツ釜五段の滝」より奥は険しくて登山初心者には無理であるにしても、一般的ハイキングコースならば私にもなんとか歩けそうだ...と思い、ハイキング本もチェックして、行く機会を狙っていたからです。山の中だし、そうそう簡単に撤去はされないと考えていただけに残念でした。

 やっと行くチャンスを得ました。最悪の場合、ばっちり舗装なんかされているにしても、レールが一本残らず消えているということはあるまい、探せばあるはずだ、と気を取り直しつつ、実のところは期待せずに、ただのハイキングのつもりで出発しました。 ところが、...うれしい誤算です。レールが撤去されて平らに歩きやすくなっているのは、コースの最後のごくわずかな区間で、大半は感動=レールの連続でした。歩きにくいのは確かですが、森林軌道のコースを堪能できる、貴重な道です。

 今回は、西沢渓谷ハイキングコースとして紹介されている場所を、紹介通りに渓谷の一方通行のコースで歩きました。往路は渓谷の左岸を、復路は「七ツ釜五段の滝」から渓谷の右岸を歩いて戻りました。(2003年11月訪問)

  • 注意すること:
     ・ガイドブックなどによると、冬の期間は「七ツ釜五段の滝」で通行止めになり、肝心の復路(ここが西沢森林軌道跡なのです)は通行止めとのことです。
     ・全部で徒歩4時間の行程ですが、その間トイレがありません!往路は主に川沿いの狭い道、復路は断崖上の狭い道で、どちらも右手は岩や土の壁ですから、脇にちょいと隠れて用を足す、ということはできません。出発地点にいくつかあるトイレで必ず用をすませておきましょう。

参考文献:
  フルカラー特選ガイド12 奥秩父奥多摩奥武蔵を歩く 山と渓谷社
  『鉄道廃線跡を歩く』第1巻(JTB発行)
  『写真集 笛吹の里みとみ』

       

歩くの表紙へ戻る

ののぱりこ表紙へ戻る