ここから先は行かせないよ〜
プラッツ 1/35スケール プラスチックモデルキット
模型道第12弾。ずいぶん来たものです。
ご覧の通りポルシェティーガー、レオポンさんチーム。
このキットの色々言われようは今さら改めて触れる必要もないかと思います。まあ実に色々と。
確かに劇中車両との乖離が著しかったのは事実です。これは多少の違いなど気にしない部類の人でも気になる程度に。
正直に言えばそれが理由で私の着手もここまで後回しになっておりました。
エキスパートキットの格安の売り物があったので割と前に手に入れてはあったのですが…
しかしいざ思い切って手を付けてみると、これまたそれほど大騒ぎするような程ではなかった。
手に余るような改造箇所もなかったし、元々のキット自体は大変組みやすくむしろ簡単な部類と言ってもよかったと思います。その分エネルギーを改造箇所に存分に傾注できる。あれこれ言ってる暇があったら作った方が早い。いや本当に。
もちろんこれまでのキット製作が糧になった結果できているのだとは思いますが。
さほど難しくはなかったと言っても、改造箇所は結構多岐に渡ります。
もちろん例によって完全再現は目指さず、気になる箇所を程々に直すといういい加減モデリングです。
どこをどのように改造するべきか、という点はもうネット上に先達が多数公開しておられるので感謝しつつ大いに参考にさせていただきました。
なので具体的な改造方法はググってそっちを見てネと丸投げしつつ、一応いじった箇所の説明なぞを…覚えてる範囲で。
まず真っ先に目に付く車体正面の防盾はプラ板、フック?はランナーの角。
コの字の溶接のラインは太い丸ヤスリの先をぐりぐりと回しながら彫るとそれらしくなります。予想以上に。
車体側面の丸いハッチはプラペーパー、フック類は全て細切れプラ板細工。下側のフックはうまく貼り合わせたので一応抜けています。
スコップはキットのものは柄の形状が違うので、消火器を調達するために買ったタミヤのW号車外装備品セットのものを使いました。
この画像でちょうど真っ正面にこちらを向いている車体側面の台形の部分、劇中車だと前方下側のリベットはありません。後方の三角の部分も同じです。
あった方がカッコいい気がしてあえて残しました。
所詮この程度のゆるいノリでの製作です。
ヘッドライトはキットパーツの土台を切り削りして、所定の位置に付け直し。
加工中になくすと厄介だと思って箱の上でやっていたのですが、削り屑やらランナー屑やらが山ほど入っている箱の中に一旦落としてしまうと見付からないのなんの…ランナーの欠片とそっくりなんですもの…
空の箱の上でやれ
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おわかりいただけるだろうか…
誰でもこのキットで1番目か2番目くらいに気になるかも知れない部分、トサカ。
エキスパートセットなので一応パーツが入っていますが、砲塔上面の形状は「へ」の字のままで付けろと言うのですから、ゴーイン…!というか結構な荒技です。
工程としては砲塔上面のパーツの裏に切り込みを入れてフラットにし、砲塔の外枠のパーツもそれに合わせて削り、トサカと上面の間の隙間を埋めて、諸々がそれらしくうまく収まるようにちまちま削ったり埋めたり…してるうちにこんなんなります。ました。
いま思い出しましたが、キューポラもちゃんと上面が水平になるようにしてあります。
ティーガーTと同じ(だと思う)ハッチ自体はこれまたキットの余剰パーツにちゃんとあるのでそれを利用。
ゲベックカステンはそのまま使ってもいいかと思ったのですが、やはり気になったので下側にプラ板とパテで容量アップしています。ステーはなくしたのでプラ板。
若干無理矢理な取り付け方をしているのですが、砲塔だけ外してひっくり返しでもしない限り見えません。
この画像でキューポラがちゃんと水平になっているのがわかるでしょうか。
車体後方上面、デッキの辺りも結構いじる場所があります。
「田」の字形のリッドはプラ板で作り直し。丸いハッチはプラペーパーをキューポラのパーツを使ってけがくとちょうど良い大きさになりました。確か。
取っ手はキットのパーツをそのまま使用、リヤリッドのヒンジはキットパーツを削って使用、丸ハッチのヒンジはタミヤのW号のパーツの余りから摘出。
2つめのジャッキはエキスパートキットに付属していますが、消火器がありません。
手持ちにもなかったので前述の車外装備品セットを買って使いました。これは正直ついでに入れておいて欲しかったです。
左右のルーバーには網が張られているので、これも先達に倣ってアイロン用のメッシュ当て布(\108)を切って貼り付けました。
本当は劇中車とはルーバーの枠からして形が違うのですが、私は気になりません。というかこのままの方がカッコいいと思う。(※個人の感想です)
車体後端のグリルは素通しなのですが、見る角度によっては中が空っぽなのが見えてしまう。かと言って何か詰めておこうにも実車でここに何がどう入っているのかよくわからない…ということで見えにくくなるかとここも裏からメッシュを当てておきました。カッコいいのでこれまた全く問題なく「アリ」です。
リヤ周りは特にいじる箇所はなし。
転輪なども何もしていません。基本となる車体ががっちり組めるので実に扱いやすいキットだと思います。
ジャッキは説明書とパーツを何度どれだけよく見ても、ホルダーをどの向きにどう組み込むのが正解なのかいまだによくわかりません…
余談ですが実はここで100%絶対の劇中完全再現を目指す方には、車体前後長を詰めるという大技を繰り出す必要があります…
意外と気が付かれてない方がおられる。もちろん分かった上でスルーしておられる方もおられる。
恐らく一ヶ月後に公開される劇場版では直っていると思われます。ソースは某WoTトークショー。※車体長が修正されたのはファイアフライでした…訂正してお詫びいたします。
おわかりいただけるだろうか…(側面の三角部分に注目)
設定画だと車体よりも履帯の方が黒っぽいのですが、黒くするとディティールも見えないし…とあまり深く考えずに程々のガンメタリックで塗装しています。
それよりも屋内で見ると思いのほか青緑色っぽく見えないことの方に動揺を隠せません…
いつも基本的に昼間の太陽光下で調色するもので、その時ドンピシャだと思っても蛍光灯下だとうn?ということが稀によくある。というか私の作った戦車だとこういう事態の方が多い気もしないでもない。最初に作ったはっきゅんからしてそうでしたので…
こまけぇことはいいんだよ!
スケールモデルとして手許にあると、他の大洗の戦車と車体の大きさも砲身の長さも明らかに大きく、頼もしいのがはっきりと身に染みて腑に落ちます。
手を入れる箇所は多いですが、その分完成した時の感慨と思い入れもひとしおです。
あなたもおひとついかが。
昼飯の角度