あとがき、の名前を借りた雑談録

 オマージュ、と言う言葉がある。
 ある一つの作品に影響を受け、それを自分の中で消化。似たようなものを生み出す作業の事だ。
 今回、俺もある作品に影響を強く受けたことを、ここで明記しておく必要があるだろう。
 正直な話、俺はものすごく大好きな話なのだ。

 
 平成の仮面ライダーで、去年やっていた『仮面ライダー555(ファイズ)』
 この初期の話に『クラシックギター界の天才』と呼ばれた男、海堂直也と言う男の話が出てきます。無論、彼もメインキャストの一人なのですが。
 彼は文字通り、クラシックギターの天才と呼ばれた男でした。しかし、事故により手が動かなくなり、夢を挫折しなくてはならなかった。そういう状況で物語が始まり、一年が経過してゆき、物語は終焉を迎えたのです。
 しかし、そのときふと疑問が生まれてました。

「もし、彼の手が完全に蘇っていたら……?」

 そう思い、そしてオリジナルアルバムに入っていたその曲を聞きながら、今回の話は書き上げています。

 もはやこれはオマージュではなく、二次創作なのかもしれません。けれど、夢と言う話をテーマにしたファイズの中で、もっとも夢に苦しんだであろう男、海堂。
 出来れば、ほんの少しでもいいから。幸せになってほしかったと言う思いがあるんです。
 その思いを、まとめてぶつけてみました。たまにはこういうのも、悪くはないかなとか思ったりもしています。
 まあ、使いすぎはまずいでしょうけど。

2005/01/01 考えるだけ考えて、もう何もでなくなった年始の夜に。


無我夢中


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