主な称号
主な信仰
ハトホル女神の町・デンデラの守護神のひとり。母性の女神。
母性の神であった頃のテフネトと関係がある…らしい。また、後述するようにイシス女神の化身または一部として神秘主義者に認識されていた。
上エジプトのアトリビスの町の古代名は「フゥト・レピト」(=レピト女神の町)といい、彼女の神殿が建てられていた。アトリビスの聖域はデンデラ神殿にも匹敵する面積を誇り、プトレマイオス朝以降の活発な活動が遺物から知られている。
↑いちばん左がレピト
◆別名とされる「トリフィス」「アペレト=イセト」について
トリフィスはヘレニズム時代になって登場する名前で、レピトとミンの息子とされるコランテスの母としてアクミームで信仰された女神。
ギリシャ語化されているが、元のエジプト語は「相続人」などを意味する「レピト」だとされているため、おそらくレピトと同一の女神の別称と思われる。
また、トリフィスの別称として「アペレト=イセト」がある。イセトはイシス女神のことであると同時に「玉座」を意味する単語でもあるため、どちらの意味で使っているかは不明。ただ、アペレト=イセトの姿は太陽と牛の角をつけたイシス女神と同じ装備で描かれる。
トリフィス、アペレト=イセトは、ともに「夫ミン神/息子コランテス」という三柱神の家族構成に入れられており、魔除けの呪文の中で繰り返し名を呼ばれる存在だった。
◆息子コランテスについて
古代エジプト語ではQrnDA-pA-Xrd(クルダ・パ・ケレド)、ギリシャ語訛りになったものがコランテス。母はレピト/トリフィス/アペレト=イセト、父はミンまたはミン・ラー。
末期王朝かプトレマイオス朝に登場した神で、子供ホルスとほぼ同じ姿をしている。母が魔除けや毒をもつ生き物を退ける呪文で名を呼ばれることと関連して、子供の守り神、魔除けの神として信仰されたと思われる。
神話
・
聖域
デンデラ
アトリビス
DATA
・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―夫はミン=ラー神(ミン神+ラー神)、息子コランテス。コランテスはおそらくそれほど古い神名ではない
・同一化―
・神聖動物―獅子
・装備品―