古代エジプト人は「クアト」と呼んでいた魚。聖魚だが神様扱いなのかどうかは微妙。
オシリス神話において、セトに殺されたオシリスの体から流れ出た血が変化したもの、または、バラバラにされて川に捨てられたオシリスの体の一部(ナニの部分)を飲み込んでしまったとされる。
…傷口から誕生したならいいけど、その、飲みこんじゃったほうだと食べるの憚られるんですけど。あ、だから「聖なる魚」ってコトにして食べないのか(汗)
上エジプトの第19ノモス付近がこの魚の聖地とされていたが、他の地域では神聖とされていない場合があり、この魚がエジプト全域で「食べてはいけないもの」とされていたワケではなさそうだ。
ちなみに、他にも神聖な魚というのは地域ごとにいろいろいたようだ。遺跡によっては、魚のミイラがたくさん出てくる。ただの干物にしか見えないのは、ご愛嬌。