主な称号
呪力による守護の女主人
主な信仰
名前は「後宮」「好まれた場所」を意味する。別名はイペトウェレト(「大いなるイペト」)。慈悲と母性の女神である。テーベでの新王国時代の信仰が有名だが、実は古王国時代のピラミッド・テキストにも登場する古来の神で、元々は「王の乳母」、母性を強調した守護と扶養の女神である。
国全体で崇められたわけではなく、テーベ周辺で集中的に信仰された女神のようで、テーベの街の擬人化(つまり街の化身)とされていた可能性もある。
のちに、よく似たカバの姿を持つトゥエリス女神と同化し、トゥエリスの別名ともなった。やがてテーベで天の擬人化であるヌト女神と同化したことから、ローマ時代には、オペトは「天」をさす言葉にもなった。
テーベの祭り「オペト祭」はもちろん、オペト女神の名前から来た、天にまつわる大祭である。
トゥエリスと習合してからの時期が長いためオペト固有の信仰や神話は不明。ヌトのほかは、王の庇護者としてイシス女神と習合するパターンもある。
なお、オペトは河馬の女神だが、背中の部分がワニ、足がライオンという不思議な格好をしている。下の図では、オシリス神を前にして保護(サァ)の印を持ち、イシスに近い役割をこなしている。
神話
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聖域
ルクソール、カルナック
テーベ
カルナックのコンス神殿の裏手には、オペトのために作られた小さな聖堂がある。ギリシア・ローマ時代にプトレマイオス8世が築いたもので、コンス神殿やアメン神殿とは別に、独自の門を持ち、町を囲む防護壁の外に開かれていた。
DATA
・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―
・同一化―トゥエリス
・神聖動物―
・装備品―