ネムティ --
古代名:ネムティ/ギリシア名:-/別称・別綴り:-
性別:男性
※資料によってはネムティ「女神」とあるが、ドゥンアヌウイ神と習合しているので男神の間違い。
――――この世とあの世の渡し守
主な称号
主な信仰
かつてはアンティ(動物の爪の男)と解釈されていた名前だが、ネムティと読むことで決着された模様。なので名簿もアンティをネムティに統合。
ネムティという名前は「放浪するもの」を意味するという。
土地の守護神で渡し守とも呼ばれる。水路の発達したデルタ地帯の神だからだろうか。
船は空を渡るもの、同時に冥界と地上を行き来する乗り物であることから、再生・復活の象徴である不死鳥ベヌウや冥界神ソカルとの関係も持っていた。つまりネムティは、この世の河と同時に、あの世の河も渡せる神というわけだ。
第六王朝の王、メルエンラーの誕生名に「ネムティエムサク」(ネムティに愛されし者)とある。この王様は、ネムティにゆかりのある土地の出身だったようだ。
神話
・古代エジプトでは神々の肉体は金、骨は銀とされていたが、ネムティの像には金が一切使われなかった。
ネムティにとって金は禁忌であるとされていたようだ。
・その理由はというと、ホルスとセトの王位継承争いに参加した際、イシス女神にワイロの黄金もらってたことがバレて、神々によって「足の裏ムチうちの刑」(原文では「足のさきを取る」になっている)を食らったから。
・この罰に懲りて以来、ネムティの守護する町では、黄金が禁忌になったという。
聖域
アシウトの北方にある、ジュフイェト市
上エジプトの第10、12、18州
12州はペル・ネムティという都を持っていた。
DATA
・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―
・同一化―ドゥンアヌウイ、ホルス
・神聖動物―鷹
・装備品―
【Index】