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モントゥ Montu、Month、Monthu(仏語:Montou)

古代名:メンスウ/ギリシア名:モントゥ/別称・別綴り:メンチュ、モンチュ
性別:男性


―――力強き腕持つ都の守護者

主な称号
ウアセトの主人、力強い腕持つもの、テーベ九柱神の長

主な信仰
称号にある「ウアセト」はテーベの古名。テーベ近郊の町ヘルモンティス(エルモント)の守護者で戦いの神。
名前の由来は不明だが、古王国時代のテキストから「隼」を意味するのではないかと推測されており、一般的に頭部が隼の男性で表現される。オテテツナイデ
もとは地方神だったが、中王国時代にテーベ周辺の王が即位したことから地位が上昇。「メンチュホテプ」王の名は「モントゥ神は満足する」という意味である。モントゥ自身は国家神にはならず、のちにアメン神にテーベの主神の座を譲るが、中王国時代を通して重要な神だったことは間違いない。

この神は何よりも「戦いの守護者」であったことから、地下世界においては太陽の船を守護する役目を担った。主な持ち物は湾曲した刀。また、隼の頭部を持つがホルスなど隼の神と関係をもつことはあまりなく、アメンやラーなど太陽神たちとの関係が深かった。

右の図はテーベ神殿内、アレキサンダー大王に生命のしるし「アンク」を渡そうとしているモントゥ神。
下の図はベルトのバックルで、的を打ち倒す王の左に曲刀を手にしたモントゥがある。

モントゥの妻は、太陽神ラーの女性形である「ラタウィ」、または「チェネネト」だが、元からの家族設定ではなく後付だったようで、地域ごとに家族を形成する神が異なっている。




神話
・モントゥの祭りでは、王が宮廷にモントゥの像を招きいれ、像とともに食事をするという儀式があった。食事後、像が自分の神殿に帰っていくという…。モントゥは戦の神で、実際に自分の守護する一族をエジプトの王の座に持ち上げたわけだから、霊験あらたかな戦勝祈願の神というわけだ。

聖域
ヘルモンティス、トゥフィウム、マドゥ、アルマント、トード、テーベ

トードには、第12王朝最初の王、センウセレトが築いたモントゥ神殿がある。
またカルナックのアメン神殿内にはモントゥの聖域があった。

テーベ地域には四つのモントゥの神殿があり、テーベを囲むように守護していたとされる。

DATA

・所有色―赤っぽいオーカー
・所有元素―火、大気
・参加ユニット―ご家族<モントゥ、ラタウイ、ホルフレー>、エドフ三柱神<モントゥ、メヒト、ハルポクラテス>
・同一化―ラー
・神聖動物―隼、牛(ブキス)
・装備品―二本の羽根飾りをつけた冠、曲刀


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