ムネヴィス Mnevis
古代名:メル・ウェル/ギリシア名:ムネヴィス/別称・別綴り:
性別:男性
――――黒き聖牛、太陽の町の魂
主な称号
主な信仰
太陽の町ヘリオポリスで、太陽神ラーに捧げられた犠牲の牛。全身が真っ黒な毛に覆われた雄牛とされ、特別な崇拝を集めた。
太陽神の聖牛であるアピス同様、予言を下すとされ、ある一定時期内に死ぬか、生存していた場合は人の手によって殺された。
新しい時代の信仰しか記録には残ってないが、かなり古くからあったようだ。
また、太陽信仰の象徴であったことから、アクエンアテン王によるアテン神崇拝にも取り入れられた。
ムネヴィスを生んだ母牛は、「ヘザト」女神として崇拝され、ムネヴィスと同じく専用の墓に葬られたという。
◆ヘレニズム時代に登場する神「オソラネビス/オソロネビス(Osoramnévis)」について
この神は、オシリス神+ムネヴィス神という混合神になる。
プトレマイオス朝のメンフィスで記されたパピルスUPZ 1 108 では、「偉大なる神々、オソラピスとオソロネビスの神官長」という表現が出てくるが、オソラピスは「オシリス神+ハピ(同じく牛の神であるアピスのこと)」であり、聖牛とオシリスを合体させた信仰が複数まとめられていたことが伺える。
この混淆はヘレニズム時代に特有で、ギリシャ人が動物神をあまり信仰しなかったため、人型の神の姿にする必要があったこととも関係するとされる。
神話
・エジプト語の名前「メル・ウル」が偉大なる上昇者と訳せるので、彼の魂は太陽の御許に昇っていったんじゃないかと。…生贄に合唱。
聖域
ヘリオポリス
DATA
・所有色―黒
・所有元素―
・参加ユニット―
・同一化―
・神聖動物―雄牛
・装備品―太陽円盤
【Index】