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ベヌウ Benu

古代名:ベヌウ、ベンヌ、ベヌ/ギリシア名:−/別称・別綴り:−
性別:オスかもしれない


――――丘に立ち上がる不死鳥

主な称号
ラーの魂、聖年祭の主人

主な信仰
名前は、エジプト語の「ウェベン(立ち上がるもの)」から来ているとされる。
主にヘリオポリスで信仰され、聖木として太陽信仰と結びつく、イシェドの木(ギリシア語名はペルセア)に留まるとされた聖鳥。
一般にはアオサギ(Ardea cinerea)の姿で描かれる。

* 死者の書に描かれるアオサギの姿。青い。


*ただし、良くあるパターンですが現実のアオサギはあんまり青くありません…。
「青」は宗教文書に添えられるイラストの色は象徴的な色です。
ジト目


原初の神アトゥムの化身として、混沌の中にあった世界に初めて泣き声を発し、有と無を分けたという。また、原初の海より太陽の卵が生まれたとき、その卵を抱いて孵化させたとされる。
そのため「太陽の魂」と呼ばれる。(メスではないので、母ではないらしい。)

太陽神ラーの魂としては、毎朝ごとに再生を繰り返す太陽と同じく不死鳥であり、自ら死と再生を繰り返すとされた。ギリシア神話のフェニックスの原型とされ、ヘロドトスによれば、エジプトの不死鳥は火に飛び込んで死ぬわけではなく、500年ごとに年をとって自然死し、若返って復活するものだったという。ただし、この信仰についてのエジプト側の記述は無く、500年という区切りもエジプトの宗教としてはあまり馴染まない数字のように思われる。

ベヌウの再生と復活のサイクルは、早朝の空で太陽とシリウス星が出会うヘリアカル・ライジングのような特別な天体周期と関係があるのではないか、という説もあり、再生復活に関ることからオシリスとも結び付けられている。

ツタンカーメンの副葬品の中には、黄金の神像にアオサギの姿を刻んだものがあり、その時代から既に再生・復活の象徴だったことがうかがえる。

重要な神ではあるが人格のようなものは存在せず、常に鳥の姿で表現される概念的な神格である。


神話
・ヘリオポリス系の神話に組み込まれている。
・神というより聖なる鳥、再生・復活と、沈んでは昇る太陽の象徴。

聖域
ヘリオポリス

DATA

・所有色―白、灰青
・所有元素―大気、火
・参加ユニット―なし
・同一化―なし
・神聖動物―アオサギ(ふるい時代にはセキレイだった説がある)
・装備品―なし



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