主な称号
メンデスの町の主人(名前の直訳)
主な信仰
名前に入っているデデト、またはジェデトというのは、のちにメンデスと呼ばれることになる、ナイル下流の町の名前。
ネブは「主」だが、ここでは神と訳す。バは魂のバー。
メンデスの町の魂(または顕現)である主、というのが、名前の意味だ。古代エジプト語では「魂」と「子羊」の音が同じだったため、語呂合わせで魂と関連づけられもしたようだ。
「メンデスの雄羊」は、本によっては「メンデスの雄山羊」とされている。その根拠はヘロドトスの「歴史」に、メンデス市の聖獣は山羊だと出てくるからだ。
しかし実際の遺跡からは、山羊ではなく、羊を祀った神殿が発見されている。どうやら、ヘロドトスが羊と間違えたらしい。
エジプトでは、"ヤギの神"というのはいない。多くの地域で神格化されていたヒツジに比べると、神格化された形跡がないのだ。
ただしヒツジが生殖力旺盛=豊穣の神 とされたように、雄山羊にも豊穣神となるチャンスはあったはずで、そうならなかったのは若干謎が残る。
四つの頭を持つヒツジの姿で表現されることが多い。
神話
・ホルスとセトの王権争い神話において、太陽神ラーから「権威ある太古の神」として意見を求められるが、おなじく羊を神聖動物とするクヌム神とともに、自分たちは争いに関係無いという立場を表明。
・タテネン、プタハといった古い神々との関係も見られる。羊・創造神繋がり…?
・ナイル下流の雄羊の神代表であり、上流はクヌム神が雄羊の神代表となる。この二神を対として考える見方もある。
聖域
メンデス
DATA
・所有色―黒?
・所有元素―
・参加ユニット―メンデス三柱神<バ・ネブ・デデト、ハトメヒト、ハルポクラテス>
・同一化―
・神聖動物―羊
・装備品―