主な称号マアト(秩序、真実)にて生きるもの、地平にて歓喜するもの
主な信仰
存在するだけで光を与える慈愛の神。太陽の一部であり、太陽そのものでもある太陽円盤。
もとは太陽神ラーから分離したラーの一形態であるが、ツタンカーメンの父であるアメンホテプ4世(のちにアクエンアテンへと改名)の時代に突如として国家主神に祭り上げられる。
アクエンアテン以前の時代には鷹の頭をもつ人間の姿などももっていたが、アクエンアテンによって国家神に祭り上げられて以降は人の姿では描かることは決してなく、右図のような太陽から無数の腕が伸びている姿が唯一のものとなった。
アテンはアテンであり、すべてはアテンから生まれアテンへと還る。そう、アテンこそ全て。アテンを崇めよ。
その強烈なお姿から世界中に熱狂的なファンが推定10億人(歴史上のべ人数)はいるとされるお方である。さああなたもアテンを讃えるがよい。
太陽から無数の光線が手のように伸びてきて恵みを与えてくれるという、日本で言うとこの千手観音的な神様。見上げればそこにいて、どこからでも礼拝OKなため神殿はいらないことになっているが、アクエンアテンがアテン神のために建造して遷都したアケトアテン(アテンの地平という意味)にはアテン神殿があった。逆に言えばそこ以外ではあまり信仰されなかった。
また、その神と語らうことが出来るのは神官ではなく王のみとされたことも特徴である。アテン神を礼拝するアクエンアテン王とその一家の図は有名。
参考
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「王権の記録」アマルナの信仰
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アクエンアテンの宗教改革は何故実行できたのか。
●アテンに纏わる神話
アテン神に纏わる神話と教義は、ほぼ全てがアクエンアテンの時代に作られており、その後、この熱狂的な王の死と共に捨て去られたため、変化することなく作られた当時の状態で残されていて分かりやすい。
参考>>
アテン賛歌
これによると、アテン神は創世神であり、世界の全てはアテンによって存在するとしている。
他の神の存在を認めておらず、他の神との親子・夫婦・同僚などの関係は結ばない。
ある意味コミュ障な神
ただし、当時エジプトに既に多数存在していた他の神々を完全に捨て去ることは容易ではなく、実際はアテン信仰の時代の最中であっても地方ではそれまで通りの信仰が続けられていたようだ。
神話
・ペット・観賞用に。娯楽のお供に。(ウソ
・電球が切れた時の予備電球として、戸棚の奥にお供え下さい。(ウソです
・アテン神はアクエンアテンが独自に考え出した神ではなく、それ以前の王の時代から少しずつ台頭して来た神だったりします
・太陽そのものなので、日本でも拝もうと思えば拝めます。レッツアテン。
聖域
元はヘリオポリスと思われるが、いつしかテーベに進出し、やがては専用の都「アマルナ」へと移動。信仰が廃れた後は、ヘルモポリスに回収される。
アマルナの詳細は>
コチラ
DATA
・所有色―赤
・所有元素―火
・参加ユニット―なし
・同一化―不可。元はラー神から分離したものと思われる
・神聖動物―なし
・装備品―千の手に千のアンク。
◎補足トリビア◎
アテンという名の、地球軌道より小さな軌道を持ち、地球から遠くへ漂っていくことができない小惑星群がある。知りたいあなたは「アテン群」で検索してみうーよう。
エジプトのエル・メンヤに、2003年より「アテン博物館」の建造が始まったという。
アマルナ美術を集めたもの、ということだが、もしかしたら発案者はアクエンアテンに取り憑かれているのでは…。完成すれば、現代のアテン神殿が建立されたということになる…?