第一部 庶民の晩ごはん
エジプトに行ったら、空港からホテルまで送ってくれたドライバーさんと妙に盛り上がった。
「いいこと思いついた。お前、俺んちの中で晩飯食え」 「ウホっ…
い た だ き ま す」
と、いうわけでお邪魔してご馳走されてみたぞ。
←
これが現代エジプト人の晩ごはんだ!
脂っこいものはあまり好きじゃないと言ったらアッサリめのを選んでくれた。意外と野菜が多い。
奥に見えるのは平べったいパン、エーシを積み上げたもの。手前は味つきゴハン。魚料理と一緒に食べる「サマーディア」のレトルト品らしい。レンジでチンすればいいとか言ってた(ここらへん英語がよく分からなかった)。日本でも発売してほしいですそのレトルト。
この人はコプト教徒だったらしくアルコールも飲んでいた。エジプトビールで乾杯。
メインディッシュの白身魚。レストランからのデリバリーもあるそうだ。スパイスが効いていてとってもンマイ! 日本人でも合うぞ、という味。レモンを絞ると美味しさ倍増。
奥に見えるのはトマトとキュウリのサラダ。
こちらは鶏肉とピーマン(?)を煮込んだもの。
ちょっとピリ辛。トウガラシのような味がする。料理名を聞いたけど忘れたはっはー。
これが日本料理ならダシの効いた味を想像するところだが、エジプト料理だと見た目は普通でも意外な香辛料が効いていたりする。
こちらはインゲンとニンジンのサラダ。日本でも出来そう、というか既にありそう。
黒いつぶつぶはコショウで、見た目より味はしっかりついている。エジプト人は豆好きだそうだが、さやいんげんまで食べるとは思わなかったのでちょっと意外。
全般的に「うまーーー!」でした。日本人むけに味を抑えてくれたのかもしれないけど、思っていたほど濃くないぞ本場?!
なお、激甘のデザートは供されませんでしたが、食後は何故か踊りを披露していただきました。
第二部 家庭料理の食べられるレストラン
エーシに様々なペーストをはさんだりつけたりして食べるのはエジプト料理のお約束。
これを食べずばエジプトに行ったことにはならぬ!
というわけで「家庭料理を出す観光客向けの店」。
ずらりと並んだ、パン用の前菜。
指差しているのが超オススメ「バーバガヌーク」。焼きナスのペーストだそうですがナスの気配は全然ナス。
お隣はゴマペースト「タヒーナ」。となりが焼きナス本体。
奥は左から、ピクルスとニンジンと大根(大根!)の酢漬け。ヒヨコ豆ペースト「ホンムス」。ヨーグルト味のある名前の分からなかったペースト。
さあ!
い た だ き ま す。
モロヘイヤスープもこのとおり。
巨大な鍋で作っていて、そこから注ぎ分けてくれた。カリカリにしたニンニクが浮いていて食感も面白い。
味にはクセがあるけど「元気になれるぜb」という感じ。
ドロドロになるまで煮込んだほうがいいらしい。
おまけ 突撃庶民のスーパーマーケット
お豆大好きエジプト人。スーパーマーケットには、乾燥させた各種豆類の袋がビッシリ。
これだけで列1つとるってどうですか(笑)
かんづめ、水煮、味のついたもの等、じつにたくさんの豆が詰まれていました。レンズ豆とかヒヨコ豆安っ!
日本で買うよりはるかに安い、当たり前だけど。
反対側にはコシャリを作るのに使うらしい各種パスタが詰まれていました。
大きなスーパーは、みやげ物屋と違ってちゃんと値段が書いてある。値切り必要なし。
庶民にとってはいいのか悪いのか。観光客むけにはベンリですが。
こちらは夜のスーク(市場)で撮った香辛料はかり売りのお店。
手前に山積みなのはハイビスカス。お茶にする。
香辛料のお店なのに何故かお茶も売ってる… 謎。
大きな現代風のスーパーだと袋に入って値段も決まってますが、こういうところだと量り売りでしかも言い値!(笑) なんていうか地元・庶民用と、観光客・ちょっと裕福な人 の層が別れている感じ。
こちらはもっと激しい売り方のお店。手前にはものすごい巨大なシナモンの筒。タマリンドは丸ごとだし、岩塩は積んであるし、乾燥させた豆はキロ単位で量り売りだし。
レストランとかの業者向けか、大家族向けだと思った。
たとえるなら、ドンキの食料売り場か肉のハナマサ。(おい)
寸感:本場の料理はたぶん目分量。大雑把な味わいの理由がなんとなく分かった気がする。
香辛料がこれだけ安くて大量に売られているなら、そりゃ味も濃くなるわ…。