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ルクソール(1) ルクソール神殿かつてウアセトと呼ばれ、エジプト新王国時代の首都として栄えたルクソールには、ルクソール神殿とカルナック神殿がある。 ルクソール神殿は小さいほう。町の中心部に近いところにあり、川沿いの道を歩いていくとすぐに見つかる。ルクソール西岸に渡る船着場やミイラ博物館、ルクソール博物館、アレキサンドリア銀行(日本円→エジプトポンドの両替OK)などが近くに集まっているので、この町に滞在していると、幾度となく前を通り過ぎることになる。 「あれ、どっかで見たような…」 中に入ると、よく旅行会社のパンフなどに写っている、あの門とオベリスクがお出迎え。 ここもアブ・シンベル同様、ハトやスズメといった鳥たちに支配された神域。 どうも壁にある石のスキマ(もとは天井石をささえていたと思われる場所)が巣作りに丁度いいらしく…。 足元にたまご落ちてたりする。頭上注意。 頭上といえば、ガーマ・アブー・イル・ハッガーグは修復中だった。 古代エジプトの神殿の中にイスラムの施設がドッキングしているのが、なんとも、この国らしい。 この神殿は、それほど大きくないので一時間もあれば見られる。 ただし朝と夕方は大型バスがガンガン乗り付けて人でごったがえすので、落ち着いていきたいなら時間をずらしたほうがいいかもしれない。 我々は、裏をかいて真昼間のカンカン照りの中を突撃。 人がいないぜーーー! と、いうわけで半ば貸切に近い状態でまったり楽しんでみた。 入り口付近にあるローマ時代のとりでの跡、奥のほうにある礼拝所などは、ロープが張られていて近づけない。「掘り出してみたけど、どうにもならなかったのでそのまま放置しました。」という感じで、石や像のかけらが野ざらしになっている。 ↓…ここ、「アメンの礼拝所」だったはず…なん…だけど(汗 壊れたコプト時代の像が無縁仏のごとく積み上げられていて、廃寺の一角といった趣をかもしだしている。 神殿の裏にマクドナルドがあるので、いちばん奥の至聖所まで行くと門柱の向こうに「マクドへは左折」みたいな電柱の広告が見えて、けっこう笑えた。 ↓拡大 現代と古代の境界線。 ●セラピス神の礼拝所 ロープが張られているので中には入れない、残念! ●ネクタネボ1世の中庭付近 落とし穴のごとく、井戸がある。… 手すりも何もないので、足元注意。周囲に草が生えていたので、あれは足元みてない人なら気づかず落ちる(笑) ●スフィンクス参道 実際にその場に立つと、想像していたよりも長い。端っこまで歩こうとすると時間がかかる。 夜はライトアップされて、スフィンクスの顔がぼんやりと青い闇の中に浮かび上がる。ある意味、夜のほうが破壊力は高い。 ↓夜。 これが、伝説の「ルクソール・ブルー」なのか…。 日が暮れてゆくときの荘厳な青と、神殿を照らし出すオレンジ色のライトはは、ちょっとヤバい。もちろん古代にはライトアッブなんてないわけだけど、この神殿が完全な姿で、松明の明かりだけで宵闇の中に浮かび上がっているのが直に見られたらその場から動けなくなりそうだ。 おまけ。 この神殿を出たところに小さな商店街があるのだが、そこに日本語で「サムの店」と書かれた看板があったのですよ。サム?! 誰!! 入る勇気はなく、営業しているのかどうかも分からなかったので素通りしたわけですが、ちょっと誰か。あそこ挑戦してくれないものか…。 ▲top |