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アスワン(1) アスワン街並アスワン空港は、小さい。アブ・シンベルほどじゃないにしろ、半ば裁くに埋もれかけている。空港の周辺はどこまでも荒野……。 タクシーもあまりいない。日本の地方空港の雰囲気に近い。 空港から町まで、けっこう離れているという感じがした。 アスワンは、昔も今もエジプトの南の果て。 エレファンティネとも呼ばれたその町は、カイロやアレキサンドリアとはまったく雰囲気の違う、水と緑と、砂漠とが交じり合う場所。 アガサ・クリスティの愛した「箱庭のような風景」は今も健在。複雑な地形に豊かな緑が揺れ、光の中を三角帆のフルーカがゆったり通り過ぎていく。 その一方で、川向こうの丘の上にはいやに近代的な白いマンション群が。 アスワン・ハイ・ダム建設時に、水没する地域から強制移住させられた人や、出稼ぎに来た人が住んでいるらしい。手前に見える、ごったな町並みとは明らかに違う。 訪れたときは丁度、地元の人も「今日は暑い」というくらい暑い日で、4月なのに40度近くあった。お陰様で、ホテルのロビーのクーラーが涼しく…。 コーラが美味いと心底感じた。脱水症状注意。 アスワンにいる観光客は、カイロやルクソールに比べるとかなり少なく、スークで出会う地元の雑踏も、イモ洗いというほどではない。 市場では、新鮮な魚を売っていた。 夜は涼しく、馬車と車が適度に行きかう。 アスワンで困ったことは、両替できるナショナル・バンクが少なかったこと。 小さな銀行だとドル→エジプトポンドしか両替が出来なかった。 見所は狭い範囲に収まっているが、そこにたどり着くまでの間が何も無いというのが難点。そして町の起伏が激しい。ヌビア博物館は丘の上にあった。徒歩で炎天下に行くのはちょっと…、オススメできない。 今回は滞在日数が足りずに船で楽しむ時間がなかったが、暑い町なので、遊覧船やクルーズが楽しいんじゃないかと思った。 <おまけ> 暑いときに冷たいハイビスカス・ティー(砂糖入り)は、最高! 今回は、黒いツブツブは沈んでいなかったよ。 ▲top |