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初期王朝時代 黎明期

イリホル

Iry-Hor

在位年代;前3000〜2900年ごろ(?)
ホルス名:イリホル 
※この時代は「ファラオの五重名」のうちホルス名のみ確認できる。ホルス名が王名だったと思われる


王朝の首都;ヒエラ・コンポリス(古代名ネケン)  
埋葬地;アビドスB1、B2 
出身地;不明

家族構成;不明、後継者はカー王と思われる

王名を「セレク」と呼ばれる宮殿を模した形状で囲むようになった最初の王。セレクの上に鷹(ホルス)を載せており、ホルス名と呼ばれる。
この王の存在に疑問を抱く学者もいるようだが、更新時点では一応、初代ナルメルとカー王の間にこの王を挟むのが基本見解になっているようなので入れておく。
「イリホル」の名がセレクに囲まれていたということで、この王の場合は「イリホル」が即位名と見てよいと思われる。

参考: 王の五重名について

この王のほかに近年では「Hat-Hor」「Ny-Hor」「Pi-Hor」など「ホル(鷹=ホルス神)」の名を持つ王名の記録がいくつが見つかっており、それぞれ別の実在した王だった場合には、ホルス神を崇める王朝の系譜が存在したと言えるかもしれない。ただ、既に知られている王の別名だった可能性もあり、現時点で実在が確実なのはイリホルのみのようだ。


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