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第二中間期 第15王朝
Khian/Khyan/Khyan
在位年代;前????−????年王朝の首都; (下エジプトのアヴァリス近辺)
埋葬地; 不明
出身地; 不明
家族構成; 長男/ヤナッスィ
ヒクソス人王朝の半ばに位置する王。アヴァリス出土の石碑から、長男の名前だけは分かっている。
第15王朝の王たちについて分かっていることはそう多くないが、キアンはテーベまで征服し、さらにその南西ジェベレインまで勢力を伸ばしている。後継者となるのはアポピス(アペピ)王だが、直接的な血縁関係があったかどうかは不明。
■第15王朝について
第15王朝は東からやってきたヒクソス人がエジプトに定住して開いた王朝。同じく異国人の王朝だったと思われる第14王朝を放逐して首都アヴァリスを奪い、エジプト北部のナイルデルタ地帯を掌握する。テーベまで攻め上ったこともあるが、その支配は長く続かず、テーベのエジプト人王朝とこう着状態に陥る。テーベ王朝との本格的な衝突は、第17王朝の半ばになってから。
なお、ヒクソス人が突然エジプトに攻め入ってきて制服した、というのは古い説となっており、現在の説では、百年ほど前には既に下エジプトに一定数が居住しはじめていたことが分かりはじめている。ある程度エジプトの慣習に馴染んだ上での王権奪取ということになる。
[>この時代素の遺物
古代エジプトの戦争と「捕虜の右手」
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