ロキの口論(ロカセナ)
ロカセナ、とは”ロキのセンナ”の意。「センナ」とは、古代北欧語で「言い争い、口論」のことを指し、ゲルマン戦士の間で戦いの前に行われていた、けなしあい、口げんかのことです。
ケンカする前に「バーカ」しか言えないのではカッコ悪い! 腕で勝っても口で負けたら引き分けだ!
…と、いうわけで、口のほうも達者じゃなくてはならなかったのです。古代北欧世界。
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「ロキの口論」とは、エッダ(詩のエッダ、古エッダと呼ばれるほう)に収録された詩です。
内容は、神々の宴に現われたロキが、その場にいた神々を順繰りにコキ下ろしていくというもの。主要な神々とのコミカルな会話がとっても面白い。
なぜか北欧神話で一番人気のロキですが、彼を愛するには、まず、このくちのわるさを愛さなくてはなりません。
ってなワケで、この口論をアスガルドのみなさんに演じていただきましょう。なに、台本はここにあります。
これでも愛せますか。あなたは彼を愛せますか。それともトールやスカジの側に立って、「ウフフフv 逝っておしまいなさい」(ドクロ)な感じに怒りますか。
最後にあなたが手にするものは、スカジの毒蛇かシギュンの桶か?! 果たしてどっちだ!
※多少の脚色は加えてあります。
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