北欧神話−Nordiske Myter

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雪山マスター・ウル〜遭難救助承ります

スキーのコーチも出来そうですね。



ウルはマグニ&モージよりちょっとお兄ちゃん。
スキー常備の雪山マスター。しかも弓矢装備。
ってことは、滑りながら射るんでしょうやっぱ。
もの○け姫のアシタカの如く、敵陣を突っ走りながら「押し通ぉ〜る!!」
…ゴメンナサイ変な想像いたしました。

えー、「決闘を見守る者」とも言われるこの人ですが、
見守るだけってことは傍観者ですか。
っていうより、「通りすがり」?

雪山マスターなので、雪山を歩き回っているのでしょう。
するとなにやら向こうから人の声が。
戦っている人A「あっ、ちょうどいい、そこのお兄ちゃん!」
ウル「?」
戦っている人B「オレたちの決闘の立会人になってくれねぇか?!」
ウル「はァ…。いいですけど…。」

そんでもって負けて倒れた場合は麓の町まで連れてってくれるのだ。
負けた人「ううっ…すまねぇなあ、あんちゃん」
ウル「いいですよ。困った時はお互いさまですから〜」

いい人だ!(笑)



【神様データ】

Ullr (古ノルド語) Ull (英語)

主属性; 雪山に住む、戦士の守護者。
ノルウェーで広く信仰された神で、決闘の際は、この神に祈るとよいとされた。武器は弓矢。弓は、イチイの木で作られていた。

「盾の神」とも呼ばれたが、この理由については幾つか説がある。
ひとつは、古代北欧では、雪靴は雪にうもれぬよう盾のような形をしていたから、というもの。
もう一つは、冬の間、大地をおおう分厚い氷は盾のように見えた、というもの。
どちらも正しいかもしれないし、どちらも少し違うのかもしれない
とにかくウルは、盾との連想から、戦う者にとって「守り」をもたらす神として、決闘のときは好んで祈られた。

その他の役割; トールの義理の息子。シヴの連れ子。
家族関係; 母・シヴ。 義父・トール。 雪山に強いことから、実父は霜の巨人族ではないかと言われる。
        雪山つながりでスカジとも仲が良かったとか。

住居; ユーダリル(イチイの谷)

持ち物; イチイの弓、スキー

補足; オーディンの不在中のその座を奪った、あるいはアース神代表の役目を代行した、という話もあるが、後世に作られたものかもしれず詳細は不明。オーディンに追放されたという話もあるようだ。(サクソのゲスタ・ダノールムが出所?)
彼は弓を得意とする狩りの神でもあり、オーディンとともに死者を駆り集めることもあったというから、このあたりが、ウルがオーディンの座を奪う神話に繋がっていくのかもしれない。



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