彼女の住んでる場所は、正確にはニブルヘイムなのかニブルヘルなのかヨトゥンヘイムなのか。
そもそも、この3つのエリアの境界線からして、よくわからん。
やっぱ冥界の女王様は美人なお姉さまでしょオ!
じゃなきゃ、おとなしく死ぬ気になれませんって。(オイ)
こればっかしは譲れませんぜ。眼鏡っ娘よりは大人のお姉さま。
ミニスカよりはロングスカート(黒)。完全に自分の趣味ですが…。
美しい半身で誘惑しつつ、醜い半身で脅し服従させるのよ〜リリスの如く〜ラララ♪
でもって個人的にはファザコン(ロキ至上主義)希望。
「お父様は世界で一番カンペキな男」だと思っていること希望。
夢は「お父様とナグルファル(死者の爪船)で世界一周旅行に出かけること」。
…って、いうカンジなんですけど、どうでしょう。
→小ネタ「ヘルさまご入園」
【神様データ】
Hel (古ノルド語) Hel (英語)
主属性;
ロキと巨人の女アングルボダとの間に生まれた娘で、冥界の女神。氷と闇に閉ざされた死者の国に住んでいる。
アングルボザは醜い魔女だったという。
よく、「半身が腐っている」と言われているが、腐ってるというより死人の色をしている(青白い)というのが正確なところではないかと。北欧はとても寒く、ましてヘルの済む世界ニヴルヘイムは極寒の世界なので、死体は青白く凍るというのが正解かな…。
重要なのは、ヘルが完全な「死体」ではなく、”半身は生きた人間と同じ肌の色をしている”点である。姿からして、ヘルは生と死の世界の中間に位置する。彼女はオーディンによって地下世界に投げ落とされただけなので、自分はまだ死んでいない。
実は生ある世界に復帰したかったのではないかという推測もなりたつ。
だからこそ、死者の爪を集めて、地下世界を脱出するための船、ナグルファルを作っていたのではないか、と…。
さらに、オーディンの許可を得て、九つの世界すべてを支配する力を持っていることもポイントだ。
これは彼女が、人間たちの住む世界ミッドガルドだけではなく、小人たちの住む地下世界にも、神々の住む天上世界にも影響を及ぼせたことを示している。
病気で死んだ者と寿命が尽きた者はすべてヘルのもとへ送られたと言うが、その中には、小人や妖精、巨人、さらには神々も含まれたということだろう。(実際、バルドルやナンナもヘルのもとへ下っている。)
なお、病気で死んだわけでも、寿命が尽きたわけでもないバルドルが、どうしてヘルに下ることになったのかについては、ここでは考察しない。
その他の役割;
ラグナロク時、地下世界から死者を満載した船、ナグルファルで出陣する。舵取りをするのは巨人フリュム。
フリュムは、かつて世界が作られたとき、オーディンら兄弟によって追い払われた霜の巨人たちを全員引き連れているという。
ただし、この巨人たちがヘルにいたのか、別の場所にいたのかは謎。
ラグナロクでは、ヘルの行く手にいる者たちは恐れおののいたという。
家族関係;
兄弟・・・ヨルムンガンド(ミズガルズオルム)、フェンリスヴォルフ(フェンリル狼)
父・・・ロキ 母・・・アングルボザ(※スピカなんていう別名はありません^^;)
住居;
冥府ヘルにある館、エーリューズニル。かなり大きく、垣根は驚くほど高いという。
ちなみにヘルへの入り口はグニパヘリルという洞窟で、ここにヘル嬢の愛犬のガルムちゃんが縛られている。
ガルムちゃんは、戦の神チュールと相打ちになるくらい強いので、なんとなく土佐犬っぽいイメージだったり。
住居への入り口は、このような状況。
いと凄まじき河、
地獄の境なるギョルの上に、
一筋の髪の毛ありて水晶の橋をつなぐ。
さてここに乙女モッドグードは立ちて、
血の通行税を取らんと待つ。
肉なくして、棺の衣まとえる
げに恐ろしき乙女ごは。
持ち物; 家にあるもの一覧。なんともホラーなお宅です。
ナグルファル・・・死者の爪で出来ている。船の中で最も大きい。(ちなみに二番目に大きいのはフレイのスキーズブラズニル)
皿・・・フング(空腹)
ナイフ・・・スルト(飢え)
下男・・・ガングラティ
下女・・・ガングレト
入り口の敷居・・・ファランダ・フォラズ(落下の危険)
ベッド・・・ケル(病床)
ベッドのカーテン・・・ブリーキンダ・ベル(輝く災い)
ペット・・・ガルム→胸元は血まみれ。ラグナロクでは、チュールと戦って相打ち。
補足;
ラグナロク時、ヘルはロキと合流し、ヘルのつれてきた冥界勢力は全員、ロキに付き従うという。ちなみに、ムスッペルから炎の巨人たちをつれてきたのはロキその人。この父娘は…ラグナロク引き起こした張本人たちですな…^^;