ミッドガルド人文系調査団 事件ファイル1
◆何故か多くの北欧神話サイトで、フノスとヘイムダルがカップルにされている。しかし、どう調べても、大元の資料の中にそのような記述は存在しない。ならば、この法則は何処から来たのか。疑問である。
◆そこで我々は、ことの真相を確かめるべく、ネッドガルド人文系調査団に調査を依頼した。この組織は、かつて「ロキの金髪碧眼ルーツ」探索時にその見事な手腕を発揮した実績を持つ。
◆この調査機関は人知れず電脳世界<ネットガルド>に存在する在野研究者(物好き)ネットワークであり、各地に存在する様々な経歴を持った神話探偵たちの知識と情報により、神話の真実を暴き出す特殊機関である。非営利営業のため、もちろん利益は全く無い。
◆なお、今回の調査では、こちらの名探偵どのにご協力いただきました。
調査報告>>
元ネタ=『北欧神話』P.コラム著/尾崎義訳(岩波書店) 絶版本。入手困難。
「後書きによれば、このコラムというひとはイェイツ達と一緒にアイルランド文芸復興運動をやったらしいです。ケルトだけでなく、北欧の神話にも造詣が深かったようです。で、この本の中でヘイムダルがフノッサに色々話をして聞かせるシーンがあるので、そこが発祥かと・・・。
それにしても親戚のおじさんが姪っ子をかまってるという感じで、恋人とかそんな雰囲ではないんですけどね。ついでに言えば、チュールとエイルがカップルである神話上の根拠は全然無いと思われます(笑)。」
だ、そうだ。
イェイツの本については、かなりたくさん出回っているので、そちらの雰囲気を味わってみるのもいいかもしれない少なくとも、「アイルランド文芸復興運動」と、いうものが如何なるものであったかは感じ取れると思う。
うちのフノスは15歳設定だし、ヘイムダルはどう考えても20代後半以降のイメージなので、まんずカップルになることは無いと思うのだが…その辺はどうなのだろうか。神様だから年齢は関係ない?
もちろん、解釈は個人の自由なので、その辺りは適当なのだが。
◆こうして、ネッドガルドの謎がまた一つ解きほぐされ、真実が暴き出される。太陽は天の縁に手をかけて、何度も頭上を巡るであろう…。
ネッドガルド人文系調査団では、さらなる謎の提供を待っている。諸君らの疑問を、見せて欲しい。