別名・別綴り/
性別/男性
守護都市/ドゥンヌ
【主な役割】
家畜の神
【神話・資料別エピソード】
ドゥンヌの町で成立したと考えられていることから「ドゥンヌ神話」と呼ばれている神話の主人公。
成立年代は古バビロニア時代と考えられているが、見つかっているテキストは新バビロニア時代のもの。神の神話を伝えるもので、家系図は以下のようになっている。
第一世代 「鋤」と「大地」の結婚
第二世代 家畜の神アマカンドゥ (ドゥンヌの町の建造者) 、姉の「海」が誕生
→母なる「大地」がアマカンドゥと交わり、父である鋤が殺される
→姉「海」との間に羊の神ラハルが誕生
第三世代 羊の神ラハル
→母である「海」と結婚し、父アマカンドゥを殺害する
→「海」は「大地」を殺害する
→姉「川」との間に息子を儲ける
第四世代 ラハルの息子、名前などは不明
→母「川」と結婚し父ラハルを殺す
寓意とはいえ、親殺しの神話である。ただ、親を殺したあと次の世代の神が「王位を確立し…」と続くので、王位更新の意味もありそうだ。
この神話は、バビロン市における「エヌマ・エリシュ」と同様、ドゥンヌ市の新年祭で朗誦されていたと考えられている。
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【参考】
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