カレワラ ポイント用語解説
「カレワラ」の中には、独特の言い方をされた単語がたっくさん出てきます。
ここでは、その中から得に使用頻度の高いと思うものを、ワンポイントで解説。
アハト(神名) | 海神。一般にはアハティと呼ばれるらしい。ちなみにレンミンカイネンの通称もアハティなので、混同しないように注意。アハティの家がある場所はアハトラと呼ばれている。奥さんはベッラモ。 |
イルマタル(神名) | ワイナミョイネンを産んだとされる大気の乙女。実際の民話では、彼女は創世神話には登場しないらしい。 |
ウッコ(神名) | 「ウッコ」とは老人の意。至高の神として何度も登場するが、最高神というわけではなく、「天の一番高いところに居る」という意味だとか。もともとは雷の属性を持ち、北欧神話の雷神トールやギリシア神話のゼウスを連想させる。雷鳴を意味する言葉「パウアンネ」はウッコの別名。奥さんはラウニ。 |
カウコミエミ(地名) | カウコミエリの住み処で、「遠い岬」の意味。カウコミエリはレンミンカイネンの別称で、短く縮めて「カウコ」とも言う。 |
カレワ(人種) | 有力説によれば、カレワとはフィンランドに最初に住み着いた民族のこと。ギリシア神話のごとく、最初の人間カレワは巨人族だった…という伝説もある。ワイナミョイネンやイルマリネンは、このカレワ人の子孫だと言われている。カレワ人が住む場所なので地名もカレワラ。わかりやすいんだか、分かりにくいんだか。 |
クイッパナ(神名) | 「森のあるじ」の意。タピオとどう違うんだろう…? |
サリオラ(地名) | サラヤ、ポホヨラ、ポホヤ、ピメントラと同じ。面倒くさいから地名くらい一つに統一してくれってのは却下ですかね…? なお、ポホヨラは、カレワラ世界の中で「マイナスイメージの国」「呪われた土地」として登場する北の大地です。 |
スオメラ(地名) | ワイニョラ、スバントラと同じ。ワイニョラはワイナミョイネンが住んでいるところ、という意味なので、スオメラ、スバントラもワイナミョイネンの住み処という意味になるハズ。ジジイに色んな名前があるのは、住んでいる場所の地名が色々に呼ばれるからだったのです。 |
タピオ(神名) | 森の主。奥さんはテッレルボ、息子はニューリッキ。ただしニューリッキっていうのは女性名。タピオラはタピオの住んでいるところ。このパターン、もう分かってきたかな? |
トゥオネラ(地名) | 日本語では「冥界」と訳されることがある。死を意味する言葉トゥオニが地名になったもの。日本で言うところの「三途の川」が流れており、死者の国へ行くためにはトゥオニの娘に船で渡してもらわないといけないらしい。 |
ヒーシ(霊) | 悪霊。人の訪れない邪悪な森に宿る精がその語源だとか。なるほど北欧の暗い森の奥には、そのようなモノも居りそうです。後世には、亡霊という意味に変化したらしいけど…亡霊って言うよりは森の悪霊のがイメージとしてはピッタリ。 ヒーシの住んでるところをヒートラと言います。 |
マナラ(地名) | 死者の国。別名マナ。もともとは墓場の意味らしい。もちろん、トゥオネラにある。 |
メツォラ(地名) | 森の神タピオの住み処、タピオラの別称。そのものズバリ、「森」を意味している。カレワラって、同じ場所でも別名がたくさんあるんで混乱しやすいんだよなあ…。 |
ユマラ(神名) | カレワラ世界で「神」を意味する言葉。北欧神話での原始的存在「ユミル」に当たる。語源やもともとの意味には色んな説があって、私にはサッパリサッパリです。 |