■シャルルマーニュ伝説 |
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つっこみルネッサンス
通りすがったのは、あの、フロリマールとフロルドリだった。
妖精にとっつかまってて、解放されてから、無事に恋人と再会できたようだ。
フロリマール「あのう、通りすがりですいませんが、なんだかオルランドゥさんの名前を仰っていたような…」
男たち『そうだけど!!!』
フロリマール(ちょっと引きつつ)「・・・あのー、彼の居場所なら、分かりますけど。ご案内しましょうか・・・?」
これを聞いて、激しく言い争っていた3人は口げんかを止め、あっさりとフロリマールについていくことにした。そうそう人間はスナオなのが一番だよ。
だが、その旅の途中、ひとりの小人が現れて、騎士たちに助けを求めてきた。
自分の仕えるご婦人が、翼の生えた馬に乗った魔法使いに攫われてしまった。助けて欲しい、と。
・ご婦人のピンチ⇒婦人奉仕精神。(騎士道に必須)
真の騎士ならばこういう冒険ネタの提供には必ずのらなくてはならない。だがしかし!
彼らにはまだ、例の剣を手に入れるという、現在進行中の冒険が。
「ふん、お前らはそっちに行けばいいさ。オレはオレの道をゆく」
マンドリカルドは小人の頼みを無視して、オルランドゥに挑戦しに行く旅を続けることにした。しかし、騎士としてのお約束は守らなければと思っているロジェロとグラダッソは、小人の頼みを聞いて、ともに行くことにした。
だが、何と言うことだろう。
この親切心が、彼らの悲劇になろうとは・・・!
アトラント「ふっふっふ。思ったとおりになりおったわい。」
なんと、この恐ろしい人攫い計画をたてたのは、なんと、ロジェロの育ての親で師匠、偉大なる魔法使いアトラントだったのだ!
アトラントは、かつて占いにより、ロジェロが自分の手を離れ、二度と戻ってこないということ予見した。そして、弟子を手放したくないばかりに、予見された未来に逆らうために、わざわざ山のてっぺんに要塞築いて、ロジェロを閉じ込め、養育していたのだ。
だが、予言は成就され、若きロジェロは約束されたとおり、彼の手を離れ旅立った。
アトラント「そうはさせぬ…あの子をここから行かせはせぬ! 必ず連れ戻してみせる。天の意志など、知るものか…!」
そして、この、かなり自分勝手な願望のために、城の近くを通り縋った人々を片っ端からとッ捕まえて監禁していたのである。
城の中にはパラダイスを作り、誰もそこから逃げたくなくなるようにした。この檻の中に、ロジェロを一生閉じ込めようというのである!
ああ、行っちゃだめだーロジェロー。って言っても行くよね君の場合…。
途中、恋人をさらわれて深手を負い、死に掛けている騎士を助けて戦ったロジェロとグラダッソだったが、やがて魔法に負けてしまい、やはり翼の生えた馬に掻っ攫われてしまう。
城に幽閉された王子様。そしていまだ、ロジェロを探してさまよいつづけている、勇敢なお姫様(笑)
これからどうなるかはお楽しみ。
[次回は、ロジェロと戦ったあとのリナルドの話の続きからスタート。]