No. 76 無量寿寺

むりょうじゅじ

一言メモ 親鸞上人の伝説が残る寺
市 町 村 鉾田町
東  経 140.28.12.6
北  緯

36.10.26.9


 詳しい地図↓

鳥栖の無量寿寺
下富田の無量寿寺

最終更新日:2003.12.23.

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山門


本堂(工事中)


菩提樹


景色


紅葉


下富田の無量寿寺(1995年)


既に工事を開始していた2000年


焼かや


鐘楼堂

【ここの概要(歴史、自然など)】

 この寺は西暦800年頃、法相宗の寺として造られたのだが、1220年頃、つぶれかけていたこの寺に親鸞上人が訪れ、数年間住み込み、浄土真宗の寺として復活させたとか。親鸞上人作の阿弥陀如来像の他、「幽霊の図」等があるらしい。今の本堂は1600年代後半のものである。なお、境内には樹齢700年を越える菩提樹が立っている。
 関東平野のまっただ中にあって、わずかな高台の上に建つ。木々の間からいい景色をのぞかせる。ここに至る道はそんなに広くない。

【行ってみた感想】 2003.12

 最初に行ったのは1995年6月。次が2000年11月。その次がついこの間の12月である。
 最初は車で行って、自動車で探し回ったあげく、路駐して写真だけ撮影してそそくさと帰った。 2000年にはツーリングをかねて行ったのだが、記憶にある以上に狭い道を行くことになった。バイクだったのでそれほどストレスではなかったが、今のバイクほどには小回りが利かず、視野も広くなかったので、それなりに神経を使った。このときすでに本堂の工事が始まっていた。とはいえ、車で行けないと言うことではない。単に、道を間違えたら方向転換するところを探すのが面倒なだけ。行き違いも十分にできる。写真の門を上っていくと、本堂が工事中なのでがっかりした。
 2003年の今回、きっかけは一つのメールだったが、行くに当たって一つの地図を参考にした。「ガイドマップいばらき」という、県内のいくつかのガソリンスタンドで無料でもらえる便利なものだ。確かこの辺と指さし探したところ、気になる表示が目に入った。「無量寿寺(下富田)」と「無量寿寺(鳥栖)」...。2つある?
 今回も迷いながら(分かりにくいのだ)ようやく、まず鳥栖に到達し、ついで下富田の方にも行ってみた。それでわかったのは、95年に行ったのは下富田の方で、2000年は鳥栖の方に行ったらしい。いくつかの理由から、百選が対象としているのは鳥栖の方だと思われる。鳥栖の無量寿寺は門側にも裏手側にも大きな駐車場がある。
 余談だが、今回カメラを持って行ったところ、門まで撮影したところで電池が切れてしまったので、代わりに携帯に付属しているカメラで撮影した。30万画素であんまり画質がよくなかったため残念。

【看板説明文】

● 無量寿寺
寺号 光明山 無碍光院むけこういん 無量寿寺
宗旨 浄土真宗本願寺派
本尊 阿弥陀如来あみだにょらい
由緒
 光明山無け光院無量寿寺は、大同元年(八〇六)平城天皇の勅願所ちょくがんじょとして建立された。その後、親鸞しんらん聖人が承久じょうきゅう三年(一二二一)、から三年間この寺に住み、阿弥陀仏を自ら刻んで本尊として、浄土真宗の教えを広めたことから親鸞聖人ゆかりの寺といわれている。
 親鸞聖人が三年間の布教を終えてこの地を去るに至って、無量寿寺を弟子の順信房じゅんしんぼうに託した。順信房は無量寿寺を拠点にして鹿島、行方地方にも広く布教活動を行い民衆を教導して、浄土真宗が発展する基を築いた。
 境内には樹齢七、八百年を越える菩提樹ぼだいじゅ、かや、けやき、杉、まきなど数多くの大木が覆いかぶさるように生い茂り、親鸞聖人のお手植えという菩提樹、かやの木が現在も生育している。
 菩提樹はお釈迦しゃかさまがこの木の下で悟りをひらいたと伝えられる木である。無量寿寺の菩提樹は、親鸞聖人がつかわれていた念珠ねんじゅが切れて、その実をいたものが芽を吹いたもので、県指定天然記念物である。
 かやの木は、親鸞聖人が焼いたかやの実を蒔いたところ、半分黒くこげたような実をつけることから、別名「焼かや」と呼ばれる木である。
 また、当寺は「拾遺古徳伝しゅういことくでん」や「幽霊ゆうれいの図」など数々の寺宝を所蔵し、なかでも「拾遺古徳伝」は一四世紀初め鎌倉時代後期に作られ、国の重要文化財に指定されている。
国指定重要文化財 「拾遺古徳伝」
県指定重要文化財 「御文章」
           建物「本堂」・「鐘楼堂」・「山門」
  鉾田町・鉾田町観光協会

● 菩提樹
  天然記念物指定 昭和三十六年三月三十日/樹齢約八百年
 桑科の植物にて原産地は東印度。佛教では一切諸佛の菩提を成就したる道場の樹として、釈迦牟尼壱尊も其の樹下に座して成佛大悟されたりと云ふ。此の樹は、親鸞聖人、無量寿寺在住の際念珠を播かれたものと傳へられる。
覚如上人の歌
  「皆人に 菩提のこゝろ おこせよと 植へたまえたる 木こそとふとき」
  茨城県

【備考】

 関連サイト: 鉾田市観光協会      
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