紀元3000年、地球は1000年前にサイクロ星人に絶滅されていた。生き残った人間たちは原始人状態。サイクロ星人の奴隷としてコキ使われていた。
このあたりの設定、『猿の惑星』にそっくりである。
主人公のジョニーは、たまたま切れ者だったことからトラボルタ指令長官の眼に止まり、その公金横領に利用するために教育され、とても頭が良くなって、トラボルタ様の右腕となる。
しかし、ジョニーは原始人状態の同胞たちを啓蒙し、来るべき革命に備えていた。
このあたりは『猿の惑星・征服』にそっくり。
そして、地球の支配を取り戻すべく、サイクロ星人に報復するのであった.....てな物語。
どうです?。幼稚でしょお?。
こんな幼稚な話が「SFの最高傑作」ならば、SFファンはSFにとうに愛想を尽かしてますぜ。
だいたいが、トラボルタ様の目的がセコ過ぎる。公金横領だもの。金鉱脈を発見して、それをジョニーたちに掘らすのだが、ジョニーはフォート・ノックスに金塊があることをリサーチして、それをそのままトラボルタに手渡す。トラボルタとしては当然に不審がる。
「どうしていきなり延べ棒になってるんだ?」。
「いや、トラボルタ様には不純なものは渡したくなかったもので」。
などと云い訳されて、着々と革命の準備をされるマヌケさ。
1000年前の米軍爆撃機を原始人並みの知能の人々が乗りこなすラストにも唖然とさせられる。
とにかく、ツッコミどころ満載のこの映画、「SFの最高傑作」などと思ってしまったら「俺はヤバいのかも?」と疑った方がいい。
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