グローイング・アップ イスラエル=米 1978年 95分 |
この映画の主人公は、上のポスターで真ん中のベンジーである。 というわけで、『グローイング・アップ』というイスラエル映画が世界中で大ヒットしたのは、極めてリアルだったからである。実際の青春は『アメリカン・グラフィティ』のような綺麗ごとでは済まされない。オナニーだってするし、チンポコの大きさを図ったりもするし、果てには精液の飛ばしっこさえする。風呂を覗くことだってあるし、夜這いすることだってあるし、堕胎することだってある。とにかく、何だってありなのが性に目覚めた思春期ってえもんだ。その全貌を正直に銀幕に映し出したのが、この映画なのだ。 しかし、それにつけても本作のプロデューサー、ゴーラン&グローバスはしたたか者である。いくら大ヒットしたからといって、7つも作ることないじゃないかッ。 2作目『ゴーイング・ステディ』 7作目が作られたのは9年後の87年で、ヒューイもすっかりオジサンになっていた。 イスラエルの一介の興行師だったゴーラン&グローバスは、この大ヒットによりキャノンを立ち上げたのだから大したものだが、あのゴダールが彼らを評して曰く、 |