性に目覚めた小学生高学年の頃、男ならば誰しもが憧れる「18歳未満おことわり」の映画がある。私の場合、それは『ゲシュタポ卍収容所』や『女体拷問人グレタ』、そしてこの『ナチ女収容所/悪魔の生体実験』だったりした.....などと書くと変態だと思われてしまうかも知れないが、私が悪いわけではない。時代がエログロだったのだ。そんな映画ばかりだったのである。
試みに、70年代公開の成人映画のタイトルを列挙してみる。
71年 『先天性欲情魔』(アルゼンチン・イザベル・サルリ主演)
『私は好奇心の強い女』(スウェーデン)
72年 『残酷女刑務所』(米・ロジャー・コーマン製作)
73年 『女囚残酷性地獄』(米)
『西洋尼寺SEX実録』(西独)
74年 『エマニエル夫人』(仏)
『オカルトポルノ/吸血女地獄』(西独)
『狂淫夜行獣』(米)
『好色女号泣史』(米)
『性獣女徒刑囚』(米)
75年 『ナチ女収容所/悪魔の生体実験』
『しゃべる○○○/プッシー・トーク』(仏)
『ディープ・スロート』(米)
76年 『グリーンドア』(米)
『卒業生』(仏=伊・アニー・ベル主演)
『スナッフ』
77年 『ゲシュタポ卍収容所』(伊)
『女体拷問人グレタ』 (西独・ジェス・フランコ監督)
『虐殺SEX現場/スナッフ・ポルノ』(西独)
このようなタイトルに囲まれて精通を迎えれば、ちょっとおかしくなってしまうのも仕方がないと思うのである。
|