残酷!女刑罰史
MARK OF THE DEVIL
西独 1970年 97分
監督 マイケル・アームストロング
出演 ハーバート・ロム
ウド・キア
レジー・ナルダー
魔女裁判ものの代表的作品。基本的な構成は「女囚映画」と同じだが、あれよりは中身があるし、邦題に反して拷問されるのは男の方が多い。エッチな気分で観ると肩透かしを喰らうかも知れない。
舞台は15世紀のどっかの国。欧米か?。まあ、それはともかく、地方の村では魔女狩り人アルビーノ(レジー・ナルダー)が好き勝手に暴れていた。ヤリたい女に拒まれると「魔女だ魔女だ」と引っ捕らえて火焙りにする。尼僧まで犯してしまう極悪ぶりだ。
そんな折り、魔女審問官のエライさん、カンバーランド卿(ハーバート・ロム)が巡回にやって来た。アルビーノのあまりの悪行に呆れ返ってクビにするも、逆ギレされて、
「手前だって俺と同じ悪党じゃねえか。同じ穴のムジナだよ、このインポ野郎」。
「インポ野郎」の部分に過剰に反応した卿は勢い余ってアルビーノを絞殺。これを弟子のクリスチャン(ウド・キア)に目撃されて、面目を失った卿は次第に理性を失い、やがて自らも女を犯す(だけどインポなので途中で断念)極悪人となり果てる。
一方、弟子のクリスチャンは師匠を見限り、囚人の脱走を手助けするのだが.....。
ハーバート・ロム、レジー・ナルダー、ウド・キアの三怪優が演じる主要三役のコントラストが面白い。この手のSM映画にしてはまずまずの出来だろう。
なお、本作には「魔女狩りの犠牲者たちがゾンビになって甦る」という幻のエンディングがあったという。あまりにも荒唐無稽なのでカットされたのだろうが、あればあったで面白かったと思う。
↑拷問シーンは今見るとそれほど過激ではない。
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